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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
このページでは、東京・板橋区にある「地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター」について、治療の特徴や在籍している医師などを紹介しています。がん治療においては、早期に適切な知識や技術を持つ医師に相談をし、治療を受けていくことが必要不可欠となっています。気になるところがあれば、まずは医療機関へ足を運ぶようにしてみてください。
金澤伸郎 外科部長
東京都健康長寿医療センターの金澤伸郎外科部長は、1989年に筑波大学を卒業し、その後は医師としてのキャリアを着実に積み重ねてきた医師です。とくに 消化器系疾患、一般外科、そして大腸がんの治療に力を入れており、知見だけでなく臨床、手術経験なども豊富に有しています。
東京都健康長寿医療センターでは、化学療法や緩和ケア療法など、患者の症状や状態に応じてさまざまな治療ができる体制を整えています。それぞれの特徴について、紹介していきます。
東京都健康長寿医療センターでは、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫を中心に、治療にあたっています。高齢者の間で増加してきている疾患ですが、年齢制限などは設けておらず、 若年層の患者も受け入れ体制を整えています。クリーンルームを10床完備(2022年4月時点)。外界からの感染を予防する体制も整っています。 院には日本血液学会血液専門医も在籍しており、入院中の患者だけではなく外来通院中の患者についても、カンファレンスなどで治療方針を検討するなど、さまざまな形で患者のニーズに応えようとしています。
東京都健康長寿医療センターでは、 外来型と通院型という2つの緩和ケアを導入しています。病気を患ったことによる身体的、精神的苦痛に加え、老いによるさまざまな苦痛を和らげる取り組みも実施しているのが特徴。
具体的な例としては、緩和ケア外来では定期的に外来に通院してくる患者に対し、痛みや呼吸困難などの症状を和らげるための放射線治療の併用の提案、副作用の度合いを観察して抗がん剤治療のサポートをするなど、さまざまです。緩和ケア外来に関しては、がん患者だけでなく、 心不全や腎不全、慢性呼吸器疾患の患者も受診できるようになっています。
緩和ケア病棟では、がん(悪性新生物や腫瘍、肉腫、血液癌)を患った人を対象に緩和ケアを行っています。 ここは「がん患者のみ」を受け入れるという体制です。専門性を高め、より適切な処置を迅速に提供するために特化している、と言えるでしょう。
東京都健康長寿医療センターではがん相談支援センターを併設し、地域住民をはじめ、家族や親族など、がんについて不安を感じる人々の相談窓口を設けています。 利用は無料となっているので、気軽に話を聞いてもらえる点が大きな魅力となっています。
がんを患い、治療をしようという人にとっては、がん治療にかかる費用や不安、福祉や介護サービスの利用、緩和ケアについてなど、気になる点がたくさんあることでしょう。がん相談支援センターではそうした一つひとつの疑問に対して、 看護師やソーシャルワーカーが相談にのってくれ、的確な答えを返してくれます。がん治療は、本人だけでなく支えとなる家族にとっても不安や負担が付きまとうものですから、相談できる窓口は積極的に利用し、治療に専念できる環境を作っていくことが大切です。相談時間は平日9時から17時までとなっています。
東京都健康長寿医療センターは、がんをはじめ、さまざまな健康不安の解決を目指す病院として、高齢者の心身の特性に応じた適切な医療の提供、臨床と研究の連携、高齢者のQOLを維持・向上させるための研究などを行い、高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指す、東京における 超高齢化の都市モデル創造の一翼を担う病院です。約150名の常勤医師、約90名の非常勤医師、約500名の看護師、約170名の医療技術者など1,000名をこえる職員で運営されており、(2022年4月時点・公式サイトより)、体制の充実に努めている医療センターといえるでしょう。
急速な高齢化が進展する中で、高齢者医療に対するニーズはますます多岐にわたっています。そうした中で、高齢者專門の医療機関として特化することにより機能を充実させ、より適切な治療を提供していけるような体制作りを行っているのです。重点医療である「血管病医療」「高齢者がん医療」「認知症医療」の提供や救急医療の強化、地域連携の推進などを図るとともに、高齢者の急性期医療を担う病院として、生活を支えているのです。
センターにはさまざまな部門があり、診断や治療にあたっては各部門が密に連絡を取り合って、合併症の多い高齢者の状態を総合的に評価した上で治療方針を決定しています。疾患の進行状態や全身状態に合わせ、従来の手術法だけでなく、負担の少ない内視鏡や腹腔鏡下の手術も積極的に実施。
がんに関しては外科的治療を行えるだけの技術を持った医師が在籍しており、症状に応じて適切な処置が可能です。また、ガイドラインに準じた 癌に対する術前・術後の化学療法(抗癌剤治療)も積極的に行っています。そして当直医の有無にかかわらず、24時間365日、2名によるon call体制をとり、緊急症例にも対応可能です。
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