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国立がん研究センター東病院

掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。

こちらのページでは、千葉県柏市にある国立がん研究センター東病院の特徴や治療法をまとめています。

1992年に千葉県柏市に設立された「国立がん研究センター東病院」。2017年には次世代外科と言われる内視鏡治療開発センター(NEXT)棟も完成。世界的に見てレベルの高いのがん医療の提供と、新しいがん医療の創出を目標にしているがん専門医療機関です。

国立がん研究センター東病院の医師

病院長:大津 敦医師

大津院長の目指す医療

国立がん研究センター東病院は、がん患者の増加を考え、1992年にがん専門機関としてできた病院です。大津院長は2016年に国立がん研究センター東病院の院長をつとめつつ、がんにおける新薬の試験や治験を行うなどの取り組みに携わってきました。

がん治療への取り組みだけでなく、同じくがん治療に取り組んでいるスタッフたちの姿勢も大事にしています。若いスタッフの意見がこれからの医療を担う宝として、考えを聞いていくことが必要なのだと考えているのでしょう。

国立のがん研究センター病院が2カ所あることの必要性について議論があることから、東病院では開発にも注力し、いかに「より新しいもの」にとりかっていくかにも取り組んでいる大津院長。取り組んできたもののなかにはがんに関する医療器具の開発があります。国立がん研究センター東病院で医療機器開発を行うことで、日本中に新たな機器を広められることについても考えました。

新たな治療の開拓だけでなく、患者さんとの向き合い方も怠りません。十分なインフォームドコンセントを行い、患者さんにとって最良の治療が行えるようにさまざまな職種のメンバーでチームを結成。医師、看護師、栄養士と多方面からのサポートができる体制を整えています。

大津院長の経歴

大津院長の所属学会・資格・役職など

国立がん研究センター東病院の代表的な治療法

放射線治療

陽子線治療

陽子線治療は放射線治療の一種。放射線治療とは別の粒子で構成されている点が特徴です。

放射線は炭素イオン線(重粒子線)が使われているのに対し、陽子線は水素の元素核でプラスの電気を帯びた粒子が使われています。

水素から抽出した陽子を真空中で加速させると、がん細胞にアプローチする陽子線となります。陽子線をがん細胞に照射すると、がん細胞のみに集中。がん細胞のみに働きかけるので、ほかの部位に影響を及ぼす可能性が低くなります。

陽子線治療が取り入れられているのは主に前立腺がん、肝がん、肺がん、頭蓋底腫瘍と副鼻腔がんをはじめとする頭頚部腫瘍です。

陽子線治療は対象となるがんの範囲に合わせて照射可能な点も特徴といえるでしょう。また、従来の放射線治療は患部に到達するまでに量が減少するという性質があるのに対し、陽子線は特定の深さでエネルギーがピークに達した際、そこで止まる性質があります。治療の際にがんの大きさや深さなどによってピークの深さと幅を広げられる点も陽子線治療の特徴の一つです。

副作用・リスクについて

陽子線の照射によって痛みや熱などにつながることは少ないといえますが、照射する部位によっては異なる副作用、リスクが出てくる可能性があるため、照射前に起こりうるリスクについて説明をすることがほとんどです。

部位によって起こりうるリスクとしては、皮膚粘膜への照射した場合に炎症が起き、ヒリヒリとした感覚を伴うといったケース。ほかにも照射によって熱感を伴う方も少なくないようです。

陽子線治療を受けた際に熱感や痛み、そのほか違和感などが生じた場合は、すぐに医師に相談することをおすすめします。

先進医療が受けられる

国立がん研究センター東病院では、なるべく新しい技術を取り入れられるよう心がけています。頭蓋底腫瘍・上咽頭腫瘍の一部・前立腺がん・肝細胞がん・肺がん・食道がん・小児がんなど、複雑な形状の悪性腫瘍を対象にして、陽子線ラインスキャニング照射治療(陽子線治療)という放射線治療を行うことも可能です。

ベッドに横たわり、1回の治療にかかるのは15~30分ほど。これまでの放射線治療よりも直腸の線量を下げられるのが特徴です。

ただし、放射線治療や化学療法には副作用が生じます。その治療によって起こりえる副作用の説明、治療方針や費用のことなども担当医師としっかりと相談したうえで治療を選びましょう。

※一部のがん(小児がん・頭頸部悪性腫瘍・限局性及び局所進行性前立腺がんなど)には保険が適応されるものの、それ以外のがんは全額自己負担となるため、医師に確認してください。治療期間や回数にかかわらず定額です。

臓器の機能の温存を目指す

できる限り、臓器の機能を残す治療法を積極的に取り入れています。そのため、悪性腫瘍の状態に応じて、放射線治療と化学療法を組み合わせる治療方法を実施。化学放射線治療を用いた臓器・機能温存の治療を、チーム医療で行っています。下記はその一例です。

医療チームと緊密な連携による治療を提供

国立がん研究センター東病院では、全科の患者を対象にして、疾患の種類や状態に応じた放射線治療を行っています。患者を担当する放射線治療医が、その患者に関わる外科医や内科医、精神科医、医療ソーシャル・ワーカー、緩和治療グループらと綿密な横の連携を図っっているのが強みです。

治療計画(手術や化学療法など)・実施・経過の観察など、患者にとってベストの方法が組み立てられること、そして初診時から途切れなく患者へ支援ができる体制が整えられています。

クリニックの特徴

「社会と協働し、全ての国民に最適ながん医療を提供する」を理念に、患者さんのがん治療に取り組んでいる国立がん研究センター東病院。それぞれの科に分かれた診療体制を整えているため、がんの部位に合わせた治療が受けられます。

近年増えている外国人患者のため、外国人に対応できる外来も新設。ホームページも英語に対応した仕様に変更できるなど、外国人向けの対応にも力を入れています。

最寄り駅はつくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅西口ですが、徒歩20分と距離があるためタクシーか最寄りバス停にアクセスできる路線バスの利用が最適です。タクシーであれば5~10分。路線バスは柏の葉キャンパス駅西口東武バス1番のりばから乗車して約6分でアクセスできます。

国立がん研究センター東病院の放射線治療の流れ

国立がんセンター東病院では、患者さんの症状や体の状態などに合わせた放射線治療を提案。放射線治療と化学療法を組み合わせた治療法によって、臓器と臓器の機能を残せるよう尽力しています。

主に採り入れられているのが食道や直腸、乳腺などにできた進行性のがんです。ステージ1、ステージ2の肺がんや5cm以下の肝細胞がんには、高い線量を複数回照射する放射線治療、体幹部定位放射線治療(SBRT)も行っています。

前立腺がん、頸部食道がんといったがんに対しては新しい治療法の開発と臨床研修を兼ねた化学放射線治療を行うこともあるようです。2015年からは複雑な形状の腫瘍に対応するためにスキャニング照射法による陽子線治療も行っています。

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