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膀胱癌

膀胱癌について解説していきます。

膀胱癌の5年生存率・10年生存率

5年生存率

10年生存率

膀胱癌が転移しやすい箇所

膀胱癌が転移しやすい箇所はリンパ節、肺、骨、肝臓といわれています。

膀胱癌はどのような癌か

膀胱は、腎臓で作られた尿が腎盂・尿管を経由して運ばれた後に一時的に貯留される袋のような臓器です。

膀胱の内側は移行上皮という粘膜で覆われており、膀胱癌のほとんどがこの移行上皮に生じます。

膀胱癌は進行度により筋層非浸潤性癌、筋層浸潤性癌、転移性癌に大別されます。

膀胱癌の主な症状

膀胱癌の症状で最も多いのは、赤や茶色の血尿が出ること。血尿は肉眼でもはっきりとわかる血尿(肉眼的血尿)、顕微鏡などで識別できる血尿(顕微的血尿)とにわけられます。

他には頻尿・尿意切迫感・排尿時痛・残尿感・下腹部の痛み・背中の痛みなどの症状がみられます。

膀胱癌が再発しやすい理由・しにくい理由

膀胱癌は最初の治療で癌細胞が完全に取り除かれた場合は再発する事はありません。

しかし目に見えない僅かな癌細胞が残っていたり、他の部位への転移があった場合には、その癌細胞が増殖して再発を起こします。

膀胱癌に用いられる治療法

膀胱癌の再発時に、局所的で外科手術で取り除ける場合には、外科手術が選択されます。経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)、膀胱全摘出術、尿路変向術などがこれに当たります。

再発した癌が局所に留まらず、転移や浸潤がある場合は、放射線治療や抗がん剤治療が選択されます。また、並行して免疫療法を行う場合もあります。

膀胱癌を再発させないための予防法

膀胱癌は喫煙により発症のリスクが2〜4倍高まるといわれています。

また膀胱癌はゴムや革、色素工場で使用されるアリニン色素、ベンチジンなどの染料への長期にわたる接触なども原因になるといわれています。

他に因子として挙げられているものには、食べ物ではワラビやゼンマイ、薬では鎮痛剤のフェナセチン、そのほか中東や北アフリカの地方病である住血吸虫症など。

予防するためには、これらの因子と接触する機会を避けることです。仕事など、どうしても接する場合は、人体に触れることのないようマスクやグローブを着用するといった対応策が必要となります。

また水分を多く摂取する人は膀胱癌のリスクが低いともいわれているため、水分摂取を心がける事も予防に有効です。

癌が再発した場合は、癌治療専門病院へ行き、早めに適切な治療を行う事が重要です。

膀胱癌のステージ

ここではステージごとの膀胱癌の状態について解説します。

ステージ分類

膀胱癌のステージは、0(0a、0is)、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの6段階に分類されます。病気が進行するにつれて、数字の値は大きくなっていきます。

0a期 膀胱の内側にある粘膜に、表面がぶつぶつと隆起した小さなキノコのような腫瘍(癌)が突出している状態です。腫瘍の形状から、乳頭癌とも呼ばれています。
0is期 膀胱の内側の粘膜に、平たい腫瘍が広がっている状態です。この腫瘍は、上皮内癌とも呼ばれます。
Ⅰ期 癌が膀胱の粘膜の下層まで広がっている状態です
Ⅱ期 癌が膀胱の粘膜の層を超え、その外側にある筋肉の層に浸潤している状態です。
Ⅲ期 癌が膀胱の粘膜・筋肉の層を超え、周辺にある脂肪組織まで広がっている状態です。また、子宮や精嚢といった膀胱周辺の生殖器に浸潤している場合も、このステージに分類されます。
Ⅳ期 癌が膀胱や周辺組織を超えて、骨盤壁または腹壁まで浸潤している状態です。また、リンパ節への転移か、膀胱以外の臓器への転移が見られる場合も、このステージに分類されます。

ステージの分類方法

膀胱癌のステージは、「癌が膀胱やその周辺のどの辺りまで広がっているか」「リンパ節への転移があるか」「他の臓器への転移があるか」の3つの指標に基づいて分類されます。

例えば、癌が膀胱内側の粘膜のみに留まっており、リンパ節や他の臓器への転移も見られない場合は、ステージは0に分類されます。しかし、癌が膀胱の粘膜に留まっていても、リンパ節か他の臓器、もしくはその両方に転移が見られる場合は、ステージⅣに該当します。

ステージごとの治療方針

0期

ステージ0の膀胱癌に対しては、尿道を経由して内視鏡を膀胱内に挿入し、先端にある電気メスで腫瘍を切除する手術方法(TURBT)が用いられます。内視鏡を用いた手術は、開腹手術に比べて体へ負担が少ない治療法です。

また、手術後に癌が再発するリスクが高いと判断された場合は、膀胱内に抗がん剤やBCG(牛型弱毒結核菌)を注入する治療が行われることもあります。

Ⅰ期

主な治療方法は、手術と、抗がん剤などの薬剤を膀胱内に注入する注入療法の2つです。手術の場合は、病気の状態に応じて内視鏡を使って腫瘍部分を切除するTURBTか、膀胱や前立腺・子宮などを摘出する膀胱全摘除術が選択されます。

Ⅱ~Ⅲ期

治療は、手術と抗がん剤による治療を組み合わせて行われます。手術は基本的に開腹しての膀胱全摘除術が選択されますが、患者さんにとって全摘手術が危険であると判断された場合などには、TURBTと抗がん剤に放射線治療を組み合わせて治療を進めることも。

Ⅳ期

主に抗がん剤による治療や、放射線治療が行われます。出血や痛みなどの苦しい症状を軽減し、病をコントロールしながら生きていくための治療を行うことが重要です。