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掲載している治療法はすべて保険適用外の自由診療のため、全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
癌治療後の問診・診察の頻度は医師の考え方と患者の状態や術後年数によって異なりますが、3ヶ月に1回程度、定期的に行うのが望ましいでしょう。
何か異常や気になることがある場合は診察日を待たずに受診する事をおすすめします。診察では視診や触診で、リンパ節への転移の有無を具体的に見ることも。
腫瘍マーカー検査とは、身体のどこかに腫瘍ができることで血液中や排泄物中にタンパク質やホルモンなど特別な物質が増えているのを調べる検査。血中の物質の種類や量を確認します。現在数多くの腫瘍マーカーが使用されており、癌の種類によって使い分けられています。
腫瘍マーカーで発見されるのはある程度進行した癌で、今のところ早期発見はあまり期待できません。癌の種類や箇所によって異なりますが、3ヶ月から半年に1回程度、検査を受けることが望ましいです。
腫瘍マーカーは癌の種類ごとに異なるため、特定の癌に関連するマーカーが測定されます。
腫瘍マーカーが上昇した場合、それが必ずしも再発を意味するわけではありません。炎症や他の病気によっても数値が変動するため、他の検査と併用して総合的に判断する必要があります。
X線を使用して肺や骨の状態を確認する検査です。簡便で被曝量が少ない一方、小さな病変の検出には限界があります。
体内の断面画像を詳細に撮影する検査で、肺や腹部の腫瘍、転移の有無を評価するのに非常に有効です。
胸部CT検査では肺の末梢の小さな癌や早期の肺癌の診断が可能です。
通常のX線検査では胸郭や背骨、心臓も映り込むため、癌を発見できるのは25%程度の確率と言われていますが、胸部CT検査では数ミリ単位の癌の発見が可能です。被曝を心配される事もありますが、最新機器では身体への影響はほとんどないと言われています。
術後1年目は3ヶ月~半年に1回、2年目は1年に1回程度、検査を受けることが推奨されています。
腹部CT検査では、内視鏡で観察できない上腹部の臓器をX線を使って検査可能。肝臓癌、胆道癌、膵臓癌などの有無を調べることができます。
また、癌がどの程度進行しているか、腹部のリンパ節に転移していないかを検査することも可能です。腫瘍マーカーと合わせる事で肝臓癌、膵臓癌の診断に役立ちます。
術後は3ヶ月~半年に1回の頻度で検査を受ける事が推奨されています。
骨盤CT検査はX線を使って骨盤内臓器を検査する検査で、前立腺癌・膀胱腫瘍・子宮頸癌・子宮体癌・子宮筋腫・卵巣癌の有無を調べることができます。
また、リンパ節への転移や骨盤の骨への転移なども検査で調べる事が可能です。
癌の種類や病期によっても異なりますが、術後は3ヶ月~半年に1回程度、検査を受ける事が推奨されています。
磁場と電波を使い、体内の詳細な画像を撮影します。特に脳、脊髄、軟部組織の評価に優れており、放射線被曝の心配がないのが特徴です。
体内に放射性物質を投与し、その代謝活動を画像化する検査です。がん細胞の高い代謝活性を利用して、全身のがんの有無や広がりを評価します。
内視鏡を用いて消化管や気道などを直接観察する検査です。病変が確認された場合、組織の一部を採取し、病理検査を行います。
病理検査では、採取した組織を顕微鏡で観察し、がんの有無や性質を確認します。他の検査で異常が疑われた場合に行われ、再発の最終診断に重要な役割を果たします。
検査結果を待つ期間は、多くの患者にとって心理的に負担が大きいものです。この「スキャンザイエティ(scanxiety)」を和らげるには、医師や看護師と積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。わからないことを聞いて、コミュニケーションを取ることで、不安を軽くすることができます。
治療で完全に取り除いたと思っていても、実は目に見えないほど小さな癌が残っている場合があります。その場合、時間をかけてまた大きくなり、癌として体に影響する可能性が高いのです。
また抗癌剤や放射線で小さくなった癌が再び大きくなる場合もあります。癌の再発は治療後3年以内に起こる事が多く、5年間は定期的に検査を受けることが推奨されます。
定期検査は再発の早期発見に繋がり、生存率を大きく左右します。定期検査はもはや検査ではなく、治療の一環であると捉えることが重要です。