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膵臓癌

掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。

膵臓癌の5年生存率と10年生存率

5年生存率

10年生存率

膵臓癌が転移しやすい箇所

膵臓癌

膵臓癌は消化器系の臓器や重要な動脈やリンパ管に囲まれているため、血液の流れにのる血行性転移で肝臓や骨に転移しやすい傾向があります。癌が小さいうちから周辺の臓器に広がりやすいのが特徴です。

また腹腔内に種を蒔いたようになって広がる腹膜播種も多いとされています。

膵臓癌はどのような癌か

膵臓には外分泌機能(膵液を生成する)と内分泌機能(ホルモンを生成する)の2つの機能があります。

外分泌機能にて作られた膵液は膵管という管を通って運ばれます。膵臓癌はこの膵管に発生した癌の事をいいます。内分泌組織にも癌が発生する事がありますが、その場合は膵臓癌とは違った名称で呼ばれます。

膵臓癌の主な症状

膵臓癌は自覚症状がなく、進行のスピードが速いため他の癌と比べても手強いという特徴があります。

膵臓癌は初期の段階では自覚症状はほとんどありません。進行してくると、腹痛、背中や腰の痛み、食欲不振、腹部膨満感、体重減少、黄疸といった症状が現れます。その他糖尿病を発症する事もあります。

膵臓癌が再発しやすい理由

膵臓癌は進行のスピードが速く、自覚症状も乏しい事から再発が見つかった時には他の部位へ転移している事が非常に多いです。

膵臓癌に用いられる治療法

膵臓癌が再発した場合、再発した場所が膵臓内に留まっていて局所であれば外科手術にて癌細胞を除去し、根治を目指します。癌の位置や広がり方によって切除方法は異なります。切除術は主に膵島十二指腸切除術、膵体尾部切除術、膵全摘出術が行われます。

しかし転移が見られる場合、手術を行う事はできず、抗がん剤治療、放射線治療を行い癌の進行を抑える治療が行われます。これらの治療に加えて免疫療法が併用される場合もあります

膵臓癌を再発させないための予防法

膵臓癌を予防するには生活習慣を見直す事が大切です。食事では脂質や糖質を過剰に摂取にすると膵臓癌のリスクが高まるといわれています。またアルコールや喫煙も膵臓癌のリスクを高めるため注意が必要です。

再発予防には術後補助療法が有効で、薬物治療や放射線治療を行う事で残っている可能性のある癌細胞に対して治療をする事は再発のリスクを大幅に減らす事ができます。

癌が再発した場合は、癌治療専門病院へ行き、早めに適切な治療を行う事が重要です。

膵臓癌のステージ

ここではステージごとの膵臓癌の状態について解説します。

ステージ分類

0期 すい臓がんが膵管の上皮内に留まっている(非浸潤癌)状態。
Ⅰa期 癌細胞が膵管上皮を超えて広がっている(浸潤癌)が、膵臓内に留まっている状態。腫瘍の大きさは2cm以下。
Ⅰb期 膵臓内に留まっている浸潤癌で、大きさが2cm以上。
Ⅱa期 癌が膵臓の外にまで進展しているが、腹腔動脈や上腸間膜動脈にまでは至っていない状態。
Ⅱb期 癌の大きさには関係なく、がんがリンパ節へ転移している状態。
Ⅲ期 癌の大きさやリンパ節への転移の有無に関わりなく、癌が腹腔動脈、上腸間膜動脈、総肝動脈にまで移転している状態。
Ⅳ期 癌が離れた臓器にまで移転している状態。

ステージの分類方法

膵臓癌に限らず、がんの進行度を示すステージは「TNM」分類法によって表されます。

T因子=「primary Tumor」原発腫瘍の大きさ

T因子は癌の大きさや広がりを指します。

N因子=「regional Iymph Nodes」リンパ節への転移の有無

N因子はリンパ節への転移を指します。

M因子=「destant Metastasis」他の臓器への遠隔転移の有無

M因子は離れているその他臓器への転移を指しています。

ただし同じTNM分類でも、日本膵臓学会の定める「膵臓取扱規約」と国際規約である「UICC分類」で多少分類の仕方に違いがあります。日本で膵臓癌を扱う際には「膵臓取扱規約」で記録するのが一般的であるため、このページでもこちらを「ステージ分類」としてご紹介しています。

ステージごとの治療方針

0~Ⅰ期

腫瘍の切除が可能であるため、手術療法により患部を摘出し、補助療法で再発を防ぎます。

Ⅱ期

癌の広がりや浸潤程度によって、切除可能な場合と、遠隔転移は見られないものの癌が膵臓の主要な血管にまで達している「切除可能境界」の場合とがあります。切除可能と判断されれば0~Ⅰ期と同様の治療をとることができますが、切除可能境界であれば手術だけでは癌が残ってしまう可能性が高いため、放射線療法や化学療法(薬物療法)と組み合わせて行なわれます。

Ⅲ期

切除可能境界にある癌であれば、Ⅱ期と同様の治療法がとられますが、切除不能と判断された場合には、放射線療法か化学療法のどちらかを選択します。

Ⅳ期

切除不能であり局所療法である放射線療法も不可と判断されるため、化学療法で進行を遅らせます。

また、膵臓癌の場合、浸潤のために胆管閉塞が併発することがあります。そのような場合には人工管を消化管に留置する「ステント療法」や、手術により消化管をつなぐ「バイパス療法」が実施されます。