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伊藤病院

掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。

このページでは、東京・渋谷でがん治療をうけられる「伊藤病院」について、活躍している医師や治療方法の特徴など、さまざまなポイントを紹介しています。がん治療は、人によって受けるべき治療内容が変わってくるものです。本サイトを、自身にとって最適な治療を模索するための参考にしていただければと思います。

伊藤病院の医師

伊藤病院の伊藤公一院長は、1998年から同院の三代目院長として活躍している人物です。現在も臨床医として活躍しているだけでなく、東京、名古屋、札幌の3箇所において、甲状腺疾患専門医療機関の管理運営をおこなっています。祖父、父とともに甲状腺疾患の治療を専門としてきており、伊藤院長も甲状腺がんなど、さまざまな症例において経験を積んでいます。甲状腺疾患におけるこれまでの経験や人々を支えてきた実績は、多くの悩める人にとって力強いものとなるでしょう。

伊藤公一院長の経歴

伊藤病院の代表的な治療法

リニアック

伊藤病院では、放射線治療装置「リニアック(直線加速器)」による体外照射を治療法として採用。リニアックによって治療を行っていく疾患は、甲状腺がんや甲状腺悪性リンパ種、甲状腺がんの骨転移などとなります。

リニアックによる放射線治療は、体の外側から病巣部に向けて放射線を照射してがん細胞にダメージを与えたり、つらい症状の緩和を目指すというもの。急激に状態を変えていくのではなく、正常な細胞に悪影響を与えるリスクを減らしながらがん細胞破壊するため、治療には長い時間をかけます。

新たなリニアック装置を導入

伊藤病院では2015年に新しいリニアック装置を導入したことにより、従来よりも照射位置の誤差が格段に少なくなり、より精密な照射ができるようになりました。治療時には腫瘍の形に合わせて照射口の形を調節しつつ、画像診断の情報を参照しながらさまざまな方向から分割して放射線を照射し、患部以外の健康な箇所に悪影響をなるべく与えない形で治療をしていくことで、副作用のリスクを下げるような取り組みをしています。

また、リニアックによる治療対象の疾患として、甲状腺眼症(良性疾患)も含まれています。

アイソトープ治療

伊藤病院では「アイソトープ治療」と呼ばれる、放射線を放出するヨウ素を含んだカプセルを内服することで行われる治療法も取り入れています。甲状腺には海藻などに含まれる「ヨウ素」を取り込む性質があり、甲状腺を原発巣として肺やリンパ節などの他の部位に転移したがん細胞にも甲状腺と同じくヨウ素を取り込む性質があるのです。この性質を利用し、がん細胞に放射線を発するヨウ素を届けて内部から破壊するのがアイソトープ治療。

アイソトープ治療は甲状腺の摘出手術後、わずかに残った甲状腺組織を破壊(アブレーション)し、がん再発の可能性を減少させる目的でも行われることがあります。

甲状腺を原発巣とする癌の専門

アイソトープ治療は、放射性ヨウ素を用いた甲状腺疾患に対するもののほか、イットリウムを用いた悪性リンパ種に対するもの、ストロンチウムを用いた骨転移の疼痛緩和目的で行われる場合も。ただし、伊藤病院は甲状腺疾患の専門病院となっているため、治療の対象は甲状腺がん、または甲状腺を原発巣とする転移がんのみに絞られるので要注意。また、甲状腺を全摘した患者さんに対して、必ずアイソトープ治療が行われるというわけではなく、医師が症状や状態を見定めた上で、実施の有無を決定していきます。

伊藤病院の特徴

伊藤病院は80年以上の歴史を誇る、甲状腺治療専門の病院となっています。甲状腺治療におけるさまざまな新しい知識や技術を学び、実績を積み重ねている点が魅力。甲状腺に関する疾患において、早期発見、早期治療というのは何よりも大切です。だからこそ、適切なタイミングで医師の指示を仰ぎ、治療を受けるというのが命を守るために重要となります。

啓蒙活動にも注力

また、伊藤病院では甲状腺疾患専門病院として、院に来る人以外に対しても幅広く情報を発信しています。紙媒体や映像、動画などを活用することで甲状腺疾患に関わる啓蒙活動を行い、インターネットも早い時期に取り入れています。ホームページを作成したのは20年以上前のことで、情報発信に対する感度や意識は非常に高いと言えるでしょう。その範囲は日本国内だけにとどまらず、英語、中国語、韓国語、ロシア語といった各国言語での発信も行うなど、世界に目を向けた活動をしていると言えます。その内容は伊藤病院が長い歴史の中で地道に構築してきた専門診療の蓄積。医師だけにとどまらず、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士など伊藤病院で働く全ての診療スタッフに加え、事務職が総力をあげ責任を持って監修したものです。「家庭の医学書-甲状腺版」と位置づけるにふさわしいものだと言えます。

伊藤病院ではさまざまな取り組みによって、甲状腺疾患に苦しむ人たちに手を差し伸べています。治療に対してこれまでの経験を活かし、道筋を示してくれることでしょう。もし甲状腺に関して不安や不調を感じているのであれば、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

伊藤病院の基本情報

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