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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
がんの種類や進行度(ステージ)によって大きく異なりますが、残念ながら治療後に癌が再発するケースは少なくありません。ステージだけでなく、再発の要因となるものがいくつか存在します。がんの再発を最大限防止するためには、この要因となるものについて正しい情報を得ておく必要があるでしょう。
嗜好品とは、主に栄養摂取目的ではなく味や香、刺激を楽しむために摂る飲食物のこと。一般に嗜好品と聞くとお酒やタバコ、コーヒーなどを思い浮かべる人が多いでしょう。これらのうち、特にタバコとアルコールと癌との関係は、既に多くの研究によって証明されてきました。
例えばタバコ(加熱式タバコを含む)が肺がんを始めとして咽頭がんや食道がんなどさまざまな癌の発生リスクを高めることは科学的に確立された事実です。喫煙者が癌に罹るリスクは非喫煙者に比べて有意に高く、また、喫煙はがんによる死亡の大きな原因の一つです。本人だけでなく、周囲の人の受動喫煙もがんのリスクを高めます。
アルコール摂取に関しても、摂取量が増えるほど多くのがんのリスクが高まることがわかっています。特に口腔・咽頭・食道・肝臓・大腸・(女性の)乳がんなどでリスクが上がります。たとえ少量であっても一部のがんのリスクを高める可能性が指摘されており、飲酒習慣のある人は注意が必要です。飲酒と喫煙の両方の習慣がある人は、さらにそのリスクが相乗的に高まるとされています。
がんの発生リスクを高めるということは、再発リスクを高めるということでもあり、実際に癌治療が終わった後も医師からこれらの嗜好品を禁煙・節酒(または禁酒)するようにと指示される場合がほとんどでしょう。
基礎疾患とは、特定の病気の原因となる**、あるいは併存している疾患のこと。例えば血管の狭窄や閉塞により血流が滞り酸素や栄養素が運ばれなくなってしまう心筋梗塞などの虚血性心疾患は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患が原因となることがあります**。これまで基礎疾患と癌との関係についてはあまり知られていなかった時期もありましたが、研究が進み、とくに癌と糖尿病、肥満などの発症リスクとの関連が注目されるようになり、関連が徐々に明らかになってきました。
例えば高血圧が腎がんのリスク因子である可能性や、糖尿病が複数のがん(肝臓がん、すい臓がん、大腸がんなど)のリスクを高めること、脂質異常症が大腸腺腫のリスクと関連する可能性などが報告されています。大腸腺腫それ自体は悪性ではありませんが、癌に進行する場合もあるため、やはり発癌リスクを上げる要因になると言えるでしょう。また、肥満も多くのがん(食道がん、大腸がん、閉経後乳がん、子宮体がん、腎臓がんなど)のリスクを高めることがわかっています。さらに、B型・C型肝炎ウイルスやピロリ菌などの慢性感染症も、特定のがんの大きなリスク因子です。
基礎疾患が発癌リスクを上げるということは、がんの治療成績や再発リスクにも影響を与える可能性があります。基礎疾患を適切に管理・治療することは、がんの予防や再発防止の観点からも重要です。
癌治療の選択肢としては、科学的根拠にもとづいて有効性と安全性が確認され、公的に認められた「標準治療」と、保険適用外の「自由診療」や、将来の保険適用を目指して評価中の「先進医療」「患者申出療養」などの治療法があります。
自由診療の中には、様々なクリニックや医師が独自の考えで実施しているものや、古くから伝わる民間療法など多種多様なものが含まれます。中には効果が期待できるものもあるかもしれませんが、多くの場合、医学的根拠が乏しく信頼性や安全性に疑問が残るものも少なくありません。そのため、癌が再発した場合も、まずは専門医の診断を受けた上で、利用可能な適切な標準治療を選ぶことが重要です。
近年では、がんゲノム医療の進展により、がん細胞の遺伝子変異を調べて、効果が期待できる薬剤を選択する治療(標準治療または治験など)が受けられる可能性もあります。
治療法の選択にあたっては、主治医とよく相談することはもちろん、必要に応じてセカンドオピニオンを聞くことも有効です。