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白血病

白血病の5年生存率と10年生存率

白血病はいくつかのタイプに分類され、それぞれ治療法や予後が大きく異なります。以下は、国立がん研究センターがん情報サービスの最新集計(がん診療連携拠点病院等院内がん登録)などに基づく、タイプ別の生存率の目安です(年齢やリスク分類、治療法により変動します)。

急性骨髄性白血病(AML)

5年相対生存率(2016~2017年診断例):全体で約30%。若年者(65歳未満)では約40-50%、高齢者(65歳以上)では約10-20%と年齢による差が大きい。遺伝子変異などによるリスク分類によっても予後は大きく異なる。

10年相対生存率(2010~2011年診断例):全体で約25%。

急性リンパ性白血病(ALL)

5年相対生存率(2016~2017年診断例):全体で約50%。小児では約80-90%と非常に良好だが、成人(特に高齢者)では予後が低下する傾向。フィラデルフィア染色体(Ph)陽性ALLは、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の登場で予後が改善。

10年相対生存率(2010~2011年診断例):全体で約45%。

慢性骨髄性白血病(CML)

5年相対生存率(2016~2017年診断例):全体で約80%。分子標的薬であるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による治療で、90%以上の長期生存が期待できるようになった。

10年相対生存率(2010~2011年診断例):全体で約75%。TKI治療を継続できればさらに高い生存率が期待される。

慢性リンパ性白血病(CLL)

5年相対生存率(2016~2017年診断例):全体で約85%。無治療で経過観察されることも多く、進行は緩やかだが、病期や遺伝子異常(TP53変異、del(17p)など)により予後は大きく異なる。近年、分子標的薬の登場で治療成績が向上している。

10年相対生存率(2010~2011年診断例):全体で約75%。

※参照元:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」(がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計)hhttps://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/survival/hospital_based.html

白血病が広がりやすい(浸潤しやすい)箇所

そもそも白血病とは血液の癌であり、白血病細胞は血液やリンパ液に乗って最初から全身に広がっている状態と考えられます。固形がんのように特定の臓器から別の臓器へ「転移」するという概念とは異なります。

しかし、白血病細胞が骨髄以外の臓器・組織に入り込んで増殖することがあり、これを「浸潤(しんじゅん)」と呼びます。特に急性白血病では、中枢神経系(脳・脊髄)、リンパ節、肝臓、脾臓、皮膚、歯肉、精巣などに浸潤することがあります。

治療により白血病細胞が検出限界以下になった状態(寛解)の後に、これらの臓器や骨髄で再び白血病細胞が増殖することを「再発」と呼びます。

白血病はどのような癌か

私たちの血液細胞(赤血球、白血球、血小板)は、骨の中心部にある骨髄で、「造血幹細胞」という元の細胞から作られます。

造血幹細胞は、まず「骨髄系幹細胞」と「リンパ系幹細胞」に分かれ、それぞれがさらに分化・成熟して各種の血液細胞になります。

白血病は、これらの血液細胞に分化する途中の未熟な細胞(芽球など)または成熟した細胞が、遺伝子変異などによってがん化(白血病細胞)し、骨髄中で無秩序に増殖する病気です。

白血病細胞が増えると、正常な血液細胞を作るスペースが奪われ、赤血球減少(貧血)、血小板減少(出血傾向)、正常な白血球減少(感染しやすい状態)などが起こります。 白血病は、がん化した細胞の種類(骨髄性かリンパ性か)と、病気の進行速度(急性か慢性か)によって、主に以下の4つのタイプに分類されます。

近年では、これらの分類に加え、WHO分類などに基づき、染色体異常や遺伝子変異の種類によってさらに細かく分類され、それが予後予測や治療方針の決定に重要になっています。

白血病の主な症状

白血病の症状は、主に以下の二つの原因によって起こります。

正常な造血機能の低下による症状(骨髄不全症状)

白血病細胞の浸潤による症状

慢性白血病(特にCML、CLLの初期)では、症状が乏しく、健康診断などの血液検査で白血球数の異常を指摘されて偶然発見されるケースも少なくありません。急性白血病では、上記の症状が比較的急速に出現・進行します。

白血病が再発しやすい理由

白血病は血液のがんであるため、外科手術で病巣を切除するという治療はできません。主な治療法は化学療法(抗がん剤治療)や分子標的療法、造血幹細胞移植などです。

化学療法などの目標は、まず「完全寛解(かんぜんかんかい)」に到達することです。完全寛解とは、骨髄中の白血病細胞の割合が5%未満になり、正常な造血機能がある程度回復した状態を指します。

しかし、完全寛解の状態になっても、検査では検出できないごく微量の白血病細胞(微小残存病変:MRD - Minimal Residual Disease)が体内に残っている可能性があります。このMRDが再び増殖し、白血病細胞が検出されるようになると「再発」となります。

MRDをできるだけ減らす(あるいは根絶する)ことが、治癒を目指す上で非常に重要であり、そのために寛解導入療法後の「地固め療法」や「維持療法」、造血幹細胞移植などが行われます。近年では、MRDを高感度に測定する技術が進歩し、治療効果の判定や再発リスクの予測、治療方針の決定に役立てられています。

このように、白血病細胞を完全にゼロにすることが難しいことが、再発のリスクにつながります。しかし、分子標的薬や免疫療法(CAR-T細胞療法など)、移植技術の進歩により、治療成績は着実に向上しており、長期生存や治癒が期待できる患者さんも増えています。

白血病を再発させないための予防法と治療後の注意点

現時点で、白血病の再発を確実に予防する方法はありません。 治療により完全寛解に至った後も、MRDを根絶し、再発を防ぐために、地固め療法、維持療法、あるいは造血幹細胞移植といった追加治療が行われます。

治療終了後も、再発の早期発見のために定期的な通院と検査(血液検査、骨髄検査、MRD検査など)が不可欠です。通院間隔は、病状が安定すれば徐々に延びていきますが、通常、数年間は経過観察が必要です。

再発予防以上に重要なのが感染症対策です。白血病の治療(特に化学療法や移植)によって免疫力が著しく低下するため、通常では問題にならないような弱い病原体でも重篤な感染症を引き起こす危険性があります。

日常生活では、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、散歩などの軽い運動は体力維持に役立ちますが、無理は禁物です。疲れを感じたらすぐに休息し、主治医や医療スタッフと相談しながら社会復帰を目指しましょう。

白血病のステージ(病期分類・リスク分類)

固形がんのような腫瘍の大きさや広がりを示すTNM分類による「ステージ」は、全身性の疾患である白血病には通常用いられません。しかし、治療方針の決定や予後予測のために、各タイプの白血病で以下のような分類やリスク層別化が行われます。

急性骨髄性白血病(AML)

WHO分類: 形態(FAB分類)に加え、染色体異常や遺伝子変異に基づいて細かく分類される。特定の遺伝子異常(例:t(8;21), inv(16), t(15;17)など)を持つタイプは予後良好群とされる一方、複雑な染色体異常や特定の遺伝子変異 (例:FLT3-ITD, TP53変異など)を持つタイプは予後不良群とされる。

リスク分類: これらの遺伝子情報などに基づき、予後良好群、中間群、予後不良群に層別化され、治療強度(化学療法の種類、移植の適応など)の決定に用いられる。

急性リンパ性白血病(ALL)

リスク分類: 年齢、診断時の白血球数、染色体・遺伝子異常(例:Ph染色体の有無)、初期治療への反応性(寛解達成までの期間、MRDレベル)などを考慮して、標準リスク群、高リスク群、超高リスク群などに分類される。これも治療強度や移植の適応決定に重要。

慢性骨髄性白血病(CML)

病期分類
慢性期: 白血球や血小板は増加しているが、芽球(未熟な細胞)は少ない(骨髄・末梢血で10%未満)。ほとんどの患者はこの時期に診断される。TKI治療が著効する。
移行期: 芽球の割合が増加(10-19%)し、血小板の異常(著増または減少)、脾腫の増大などが見られる。TKIの効果が減弱し始める。
急性転化(急性期): 芽球が20%以上に増加し、急性白血病と同様の状態になる。治療抵抗性となることが多い。

慢性リンパ性白血病(CLL)

病期分類(Rai分類、Binet分類): リンパ球数、リンパ節腫脹、肝脾腫、貧血、血小板減少の有無に基づいて病期(進行度)を分類する。
Rai分類: 0期(リンパ球増多のみ)~ IV期(血小板減少)
Binet分類: A期(リンパ節腫脹領域2つ以下)~ C期(貧血または血小板減少)
予後因子: これらの病期に加え、特定の遺伝子異常(例:TP53変異/欠失, IGHV遺伝子変異状況など)が予後予測に重要。

ステージ(病期・リスク)ごとの治療方針(概要)

注意:以下は一般的な目安であり、個々の患者さんの状況に応じて治療は異なります

急性白血病(AML, ALL)

寛解導入療法: まず強力な多剤併用化学療法を行い、完全寛解を目指す。(AML: アントラサイクリン系+シタラビンなど、ALL: 様々な薬剤の組み合わせ) Ph陽性ALLではTKIを併用。APL(急性前骨髄球性白血病)ではATRAや亜ヒ酸を用いる。
寛解後療法(地固め療法): 完全寛解達成後、再発を防ぐためにさらに化学療法を行う。AMLではリスク分類に応じて、化学療法数コースまたは同種造血幹細胞移植を検討。ALLではリスク分類に応じて、複数回の化学療法(+中枢神経浸潤予防)、維持療法、または同種造血幹細胞移植を検討。
維持療法: ALLでは、地固め療法後に約1~2年間、内服薬中心の化学療法を継続する。
再発・難治性の場合: 救援化学療法、分子標的薬、免疫療法(ALLでブリナツモマブ、イノツズマブ、CAR-T療法など)、同種造血幹細胞移植などが検討される。

慢性骨髄性白血病(CML)

慢性期: 第一選択薬としてTKI(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブなど)の内服治療を開始し、継続する。定期的な血液検査とBCR-ABL遺伝子検査で治療効果をモニタリングする。
移行期・急性転化期: より強力なTKIへの変更や、化学療法、同種造血幹細胞移植などが検討される。

慢性リンパ性白血病(CLL)

無症状・早期(Rai 0期、Binet A期など): 無治療経過観察(Watchful Waiting)が基本。
症状出現・進行期: 治療開始。若年者で遺伝的リスクが低い場合は化学免疫療法(FCR療法など)も選択肢だが、近年は年齢や併存疾患、遺伝子変異(TP53など)に関わらず、分子標的薬(BTK阻害薬またはBCL-2阻害薬±抗CD20抗体)が第一選択となることが多い。治療は継続または一定期間で終了する(薬剤による)。再発時も分子標的薬や他のレジメンが用いられる。同種移植の適応は限定的。

白血病(特に急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫)に用いられる治療法

白血病に対する治療は、タイプ、リスク分類、年齢、全身状態などに応じて、化学療法、分子標的療法、免疫療法、造血幹細胞移植、放射線治療などを組み合わせて行われます。

化学療法(抗がん剤治療)

白血病の治療において、抗がん剤を活用する化学療法(薬物療法)は大きな意味を持ちます。

白血病治療の中心。複数の薬剤を組み合わせる多剤併用療法が基本です。治療段階に応じて目的が異なります。

寛解導入療法

初期治療として、骨髄中の白血病細胞を5%未満にし、正常な造血機能を回復させる(完全寛解)ことを目指していきます。ALLでは、ビンクリスチン、ステロイド(プレドニゾロンやデキサメタゾン)、アントラサイクリン系薬剤(ダウノルビシンなど)、シクロホスファミド、L-アスパラギナーゼなどを組み合わせ、Ph陽性ALLではTKI(イマチニブ、ダサチニブなど)を併用していきます。入院治療が必要です。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/treatment.html)

寛解後療法(地固め療法・維持療法)

寛解後療法(地固め療法・維持療法)は、完全寛解後に残存する白血病細胞(MRD)を根絶し、再発を防ぐために行われます。

地固め療法

寛解導入療法よりさらに強力な化学療法を複数コース行っていきます。ALLでは、メトトレキサート大量療法、シタラビン大量療法などが用いられます。入院が必要。中枢神経浸潤予防のため、抗がん剤の髄腔内投与(髄注)も併せて行われます。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/treatment.html)

維持療法

ALLでは地固め療法後、約1~2年間、内服薬(メルカプトプリンなど)やメトトレキサートなどを中心とした比較的軽度の化学療法を外来で継続していきます。

髄腔内(化学)療法・中枢神経浸潤予防/治療

脳や脊髄(中枢神経系)は血液脳関門により薬剤が届きにくく、白血病細胞(特にALL)が潜伏・再発しやすい部位(サンクチュアリ)。そのため、予防的に、または浸潤が確認された場合に、腰椎穿刺により抗がん剤(メトトレキサート、シタラビン、ステロイドなど)を直接髄液腔に注入(髄注)していきます。高リスク例では頭部への放射線照射(予防的全脳照射)が行われることもありましたが、晩期合併症のリスクから適応は限定的になっています。

分子標的治療

白血病細胞の増殖や生存に不可欠な特定の分子(タンパク質や遺伝子)を標的として攻撃する薬剤です。正常細胞への影響が比較的少なく、高い治療効果が期待されます。

チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)

CML: BCR-ABLという異常なタンパク質の働きを阻害するイマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、ポナチニブが標準治療。
Ph陽性ALL: BCR-ABLを標的とするTKI(イマチニブ、ダサチニブ、ポナチニブなど)を化学療法と併用する。
FLT3阻害薬: AMLで認められるFLT3遺伝子変異を標的とする(ギルテリチニブ、ミドスタウリンなど)。
IDH阻害薬: AMLで認められるIDH1/2遺伝子変異を標的とする(イボシデニブ、エナシデニブなど)。
BCL-2阻害薬: ベネトクラクス。CLLや高齢者AMLなどで用いられる。
BTK阻害薬: CLLや一部のリンパ腫で用いられる(イブルチニブ、アカラブルチニブ、ザヌブルチニブ)。
その他: ALLではmTOR阻害薬などが研究されている。

免疫療法

自身の免疫力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。

抗体療法

BiTE抗体(二重特異性T細胞誘導抗体): ブリナツモマブ。T細胞と白血病細胞(CD19陽性)を繋ぎ、T細胞に白血病細胞を攻撃させます。再発・難治性のB細胞性ALLに用いられます。
抗体薬物複合体(ADC): イノツズマブ オゾガマイシン。白血病細胞(CD22陽性)に結合し、細胞内に抗がん剤を送り込む。再発・難治性のB細胞性ALLに用いられます。
CAR-T細胞療法(キメラ抗原受容体T細胞療法): 患者自身のT細胞を取り出し、遺伝子改変により白血病細胞(CD19陽性など)を特異的に攻撃できるようにして体内に戻す治療法。チサゲンレクルユーセルなどが再発・難治性のB細胞性ALL(若年者)や一部のリンパ腫で承認されています。サイトカイン放出症候群(CRS)や神経毒性(ICANS)などの特有の副作用に注意が必要です。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/treatment.html)

造血幹細胞移植

造血幹細胞は血液を造り出すために必要な細胞であり、薬物療法で白血病の治療が困難な場合、造血幹細胞移植が検討されます。

強力な化学療法や放射線療法(前処置)により白血病細胞と患者自身の骨髄を破壊した後、健康な造血幹細胞を移植して正常な造血機能と免疫機能を再構築する治療法。

同種造血幹細胞移植: 健康なドナー(血縁者または骨髄バンク・臍帯血バンクドナー)から提供された造血幹細胞を移植します。移植片対白血病(GVL)効果により、化学療法抵抗性の白血病細胞を排除する効果も期待できます。高リスクの急性白血病、再発・難治例、一部のCMLや骨髄異形成症候群などが適応となります。拒絶反応や移植片対宿主病(GVHD)、感染症などの重篤な合併症のリスクがあります。

自家造血幹細胞移植: 患者自身の造血幹細胞をあらかじめ採取・保存しておき、強力な化学療法後に体内に戻す。GVHDのリスクはないが、GVL効果もない。白血病治療での適応は限定的(一部のリンパ腫や多発性骨髄腫では標準治療)。 ミニ移植(強度減弱前処置移植:RIC): 高齢者や合併症を持つ患者向けに、前処置の強度を弱めた同種移植。GVL効果を主として期待する。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/treatment.html)

放射線治療

白血病治療における放射線治療の役割は限定的だが、以下のような目的で用いられることがあります。
造血幹細胞移植の前処置: 全身に放射線を照射(全身照射:TBI)し、骨髄中の白血病細胞を根絶し、免疫抑制を図る。
造血幹細胞移植の前処置: 全身に放射線を照射(全身照射:TBI)し、骨髄中の白血病細胞を根絶し、免疫抑制を図る。
中枢神経浸潤の治療・予防: 脳や脊髄への放射線照射。予防的全脳照射は晩期合併症のリスクから適応が減少傾向。
局所病変の制御: 白血病細胞が特定の部位(リンパ節、皮膚、骨など)で腫瘤を形成した場合の症状緩和や制御。ALLの縦隔腫瘤など。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/ALL/treatment.html)

緩和ケア/支持療法

白血病治療は強力であり、様々な副作用や合併症、精神的な苦痛を伴います。緩和ケアは、これらの苦痛を和らげ、患者さんとご家族のQOL(生活の質)を維持・向上させるための重要なアプローチであり、診断時から治療と並行して行われるべきです。

また、治療に伴う副作用(吐き気、感染症、貧血、出血など)を予防・軽減するための支持療法(制吐剤、抗菌薬、G-CSF製剤、輸血など)も不可欠。

根治が困難な場合や、患者さんが強力な治療を希望しない場合にも、症状緩和を中心とした緩和ケアが提供されます。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス (各白血病ページの治療・療養情報などを参照)(https://ganjoho.jp/public/cancer/index.html)