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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
このページでは、厚木市立病院(旧・神奈川県立厚木病院)で受けられる再発癌治療や、癌治療に携わる医師の情報について解説しています。厚木市立病院で癌治療を受けたいと考えている方は、まず病院や治療の特徴を把握するための参考としてご活用ください。
外科系統括診療部長兼外科主任部長:渡部通章 医師
渡部通章医師は、外科系治療を統括する外科部門の責任者であり、同時に厚木市立病院が「神奈川県がん診療連携指定病院」の認定を目指すために2020年に設立したプロジェクトチームにおいて、多分野の専門医や医療スタッフなどを牽引するリーダーとして尽力してきました。
渡部医師を含めたプロジェクトチームの活動により、2022年3月28日付で厚木市立病院は神奈川県がん診療連携指定病院の認定を受けており、癌治療の拡充はもちろんとして、患者や家族に対するトータルケアができるようにと現在進行形で環境の構築に努めています。
包括的かつ全人的な癌診療を重視しており、自分が患者や患者の家族になった際に、「こんな病院で治療を受けたい」と思えるような医療環境の実現を目指しています。
厚木市立病院では手術療法や放射線治療、抗がん剤療法を始めとした化学療法など、様々な治療法によって再発癌や原発癌へのアプローチを行っています。根治を目指した治療法を検討するだけでなく、骨転移癌の患者などを対象として緩和的治療の検討も行っており、厚木市立病院ではない医療機関で癌治療を継続している人についてサポートを提供していることも特徴です。
放射線治療として、前立腺癌や乳癌・子宮頸癌、肺癌、大腸癌といった癌の患者に対する放射線照射治療が実践されています。
「切らずに治す治療」として、初回治療から完治を目指した放射線照射計画を考案されることがあれば、再発癌や転移癌の患者に対しても放射線治療の適応性を検討して、必要に応じて緩和的治療としての価値を見出していることもポイントです。
他の病院で癌治療を受けている人への放射線照射も行っており、治療に対して興味のある人は「患者支援センター」へ相談してください。
なお、放射線治療の適応性や照射プランについては、放射線治療や診断に関する専門医が担当します。
厚木市立病院では手術療法を考える際に、「根治性の高さ」に着目している点が重要です。
厚木市立病院では6つの外科系診療科がそれぞれ「根治性の高い術式」を提案し、原発巣の切除や転移病巣の摘出といった治療プランの検討を行います。
また、それぞれの診療科が単独で治療や手術に当たるのでなく、外科や泌尿器科、産婦人科などが連携してチーム体制による合併切除を行うこともあります。
患者への肉体的負担を少しでも和らげられるように低侵襲手術が重視されており、積極的な鏡視下手術の採用によって、術後の早期回復や社会復帰を目指していることも特徴です。
その他、術後の疼痛管理に硬膜外麻酔を用いた持続的管理が採用されることもあります。
院内プロジェクトチームが主導して癌治療や癌患者及び家族へのケアが実践されており、2022年3月には神奈川県がん診療連携指定病院として認定されました。
根治を目指した治療法の提案や緩和ケアの検討、特に15~39歳くらいまでの「AYA世代」を対象とした癌診療など、それぞれの患者が抱える課題やライフスタイル、将来的な目標などをトータルで考えた医療サービスの提供が重視されています。
患者の治療プランを検討する際には、専門資格や認定資格を有する各分野の専門医・認定医が連携するだけでなく、それぞれの患者の意向や、患者を支える家族からの話を大切にして総合的なプランニングをしてもらえることがポイントです。
例えば将来的に妊娠を考えている女性であれば妊孕性を保存するための治療法を前提としたり、手術療法で臓器を摘出した後でも日常生活を自分らしく送れるように投薬治療をサポートしたりと、あくまでも患者の自由意思やQOLを大切に考えてくれる取り組みが魅力でしょう。
CTやMRI、RI(核医学検査)、XP(レントゲン)など多角的な診断方法・検査方法によって、正確な事前診断の実践が追求されています。また、3T-MRIによる鮮明な画像化も治療プランを効果的にバックアップします。
厚木市立病院は神奈川県がん診療連携指定病院として、地域医療の癌治療の中心的存在を担っています。そのため原則としてかかりつけ医の紹介状が必要とされており、紹介状がない場合は保険外併用療養費が全額自己負担となるため注意してください。
外来受診から治療までの流れは以下のようになります。
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