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口腔癌・咽頭癌

掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。

口腔癌の5年生存率

舌癌の5年生存率

口腔底癌の5年生存率

口腔癌が転移しやすい箇所

口腔癌・咽頭癌

口腔癌は血液やリンパの流れにのって転移しやすく、特に頸部のリンパ節への転移が多く見られます。また肺への転移も多く見られます。

口腔癌はどのような癌か

口腔癌とは、口の中と唇に発生する癌です。

舌や歯肉、歯茎のように口の中の表面を覆っている粘膜に発生するものと、唾液を分泌している唾液腺(耳下腺を除く)に発生するものがあります。特に舌に発生する場合が最も多く、口腔癌全体の40〜60%を占めます。

口腔癌には舌癌、歯肉癌、口腔底癌(下顎の歯茎と舌の間)、頬粘膜癌(ほほの内側の粘膜)が含まれます。

口腔癌の主な症状

初期には痛みや出血などはありませんが、硬いしこりのようなものができることがあります。治りの悪い口内炎にも注意が必要です。

口腔癌は見た目でわかるような異物が生じるため、視診で確認できます。

また口腔内で病変が腐敗し異臭を放ったり、歯のぐらつきが見られたりすることがあります。

口腔癌が再発しやすい理由・しにくい理由

初回の治療で口腔癌が完全に取り除かれた場合は再発する事はありません。しかし目に見えないわずかな癌細胞が残っていた場合、それが増殖し再発する事があります。

口腔癌に用いられる治療法

口腔癌が再発した場合、切除可能であれば根治を目指して外科手術が行われます。

口腔癌の手術では原発巣を切除する「原発巣手術」、首のリンパ節に転移がある場合には「頸部郭清術」、他の部位の組織を移植して欠損部を補填する「再建手術」が行われます。

外科手術が行えない場合は抗がん剤治療や放射線治療、免疫療法が行われます。

口腔癌を再発させないための予防法

口腔癌の予防には、喫煙やアルコールを控えることと、口腔内の環境を整えることが有効です。

口腔癌は、喫煙やアルコールにより発生のリスクが上がると言われています。口腔癌が発生する可能性は、喫煙する人はしない人の7倍、アルコールを飲む習慣がある人はない人の6倍高いそうです。

また、虫歯で欠けた歯を放置している場合や、入れ歯やさし歯が合わず歯肉や粘膜を傷つける刺激が多い場合も、口腔癌の原因になりやすいといわれています。

そのほか再発のリスクを抑えるには、抗がん剤や放射線を使った術後補助療法が有効です。

癌が再発した場合は、癌治療専門病院へ行き、早めに適切な治療を行う事が重要です。

口腔癌のステージ

ここではステージごとの口腔癌の状態について解説します。

ステージ分類

口腔癌の進行度を表すステージは、Ⅰ~Ⅳの4段階に分けられます。ステージの数字は、病気が進行するにつれて大きくなっていきます。なお、ステージごとの数字はローマ数字で表記されることが一般的です。

Ⅰ期 口腔内に、大きさが2cm以下、深さが5mm以下の癌(腫瘍)が認められる状態です。
Ⅱ期 口腔内に、大きさ2~4cm、深さ5~10mmの癌が認められる状態です。例えば、癌の大きさが2cmに満たなくても、深さが5mmを超える場合はこのステージに分類されます。
Ⅲ期 癌の大きさが2~4cmで深さが10mmを超えているか、癌の大きさが4cm以上で深さが10mm以下の状態です。また、癌の大きさ・深さが4cm以下・10mm以下で、かつ癌と同じ側のリンパ節に大きさ3cm以下の転移した腫瘍が認められる場合にもこのステージに分類されます。
Ⅳ期 癌の大きさが4cm、深さが10mmを超えているか、癌があごの骨を超え、鼻周辺にある骨の空洞や顔の皮膚にまで広がっている状態です。また、リンパ節に転移した癌がリンパ節の外にある組織に広がっている場合、原発巣(口腔内)から遠くにある臓器に転移が見られる場合にも、このステージに分類されます。

ステージの分類方法

口腔癌のステージは、「癌の大きさ」「リンパ節への転移の状態」「他の臓器への転移の有無」の3つの要素の組み合わせによって分類されます。

癌がさほど大きくなければ進行度も低いのかといえば、必ずしもそうではありません。リンパ節や他の臓器への転移の有無は、ステージの分類を大きく左右するからです。

例えば、癌が大きさ2cm・深さ5mmに満たなくても、リンパ節に大きさ3cm以上の転移が見られる場合や、リンパ節に転移した癌がリンパ節の周辺組織にまで広がっている場合、口腔から遠い臓器に転移が見られる場合には、ステージはⅣに分類されます。

ステージごとの治療方針

口腔癌の治療は、ステージに関わらず、手術によって病変部を取り除かれるのが基本です。ただし、腫瘍の大きさが4cm、深さが10mm以下であり、かつリンパ節への転移も見られない場合には、ごく小さな放射性物質を癌のある部分に埋め込み、体内から放射線を照射することで癌を退治する「組織内照射」という治療が選択されることもあります。

また、手術を行った後には、追加で抗がん剤や放射線照射による治療が行われることも。こうした治療は、手術で取り切れなかった癌を攻撃したり、癌の再発を予防したりする目的で行われます。

このほか、患者さんの心身の苦痛を和らげ、QOL(生活の質)を維持するための緩和ケア治療も重要です。緩和ケアは症状が進行した患者さんのみならず、癌と診断されたすべての人に対して行われています。