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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
日本赤十字社医療センターは1886年に創業された医療機関であり、再発癌治療についても様々な治療法や取り組みが用意されています。このページでは日本赤十字社医療センターの再発癌治療について種類や特徴、癌治療に携わる所属医師などの情報をまとめていますので参考にしてください。
日本赤十字社医療センターは1886年に創設された博愛社病院を始まりとして、その後は改変・改名を重ねながら136年にわたって地域の人々の健康を支えてきた医療機関です。数百名の医師が所属し数十の診療科が備えられるなど、渋谷区周辺の中核病院という機能を備えており、一般的な病気はもちろん、珍しい難病や通常は治療が困難とされる症状に対しても多角的に対応していることも特徴です。
再発癌治療や末期癌の患者についても、どのような治療やケアの形が患者にとって適切なのか個々のケースごとに考えながら、予防や日常の健康づくりも合わせた総合的な対応が取られています。
日本赤十字社医療センターでは標準治療から先端治療まで様々な癌治療が提供されており、担当科も全身のさまざまな癌に対して診療を受けられるよう様々な科が設置されています。
高精度放射線治療とは従来の放射線治療と比較して、より正確かつ集中的に癌病巣へ放射線を照射可能な治療法です。
放射線治療では、放射線のエネルギーによって癌細胞を攻撃して癌を退縮させますが、どうしても周辺臓器への放射線の影響を完全に抑えることができません。そのため、従来の放射線治療では患者への負担が大きく、治療継続が困難になる場合もありました。
一方、高精度放射線治療では「トモセラピー治療」のように専用の放射線照射装置を活用することで、効率的な放射線照射を可能としています。
定位的放射線照射(STI:Stereotactic irradiation)とは、特定の癌病巣へ対して多方向からピンポイントで放射線を照射し、小さな癌細胞に対しても的確に治療効果を追求していく治療法です。従来の放射線治療であれば周辺へのダメージを避けられなかったサイズの癌細胞に対しても放射線照射が可能となっており、早期に癌治療を進められることが強みです。
なお、定位的放射線照射はさらに単回照射の「SRS」と、分割照射の「SRT」へ分類されます。
強度変調放射線治療(IMRT:Intensity-modulated radiation therapy)は、遠隔転移のないほぼ全ての悪性腫瘍に対して行える高精度放射線治療です。
IMRT専用機として「トモセラピー」が活用されており、全身性の癌に対しても放射線治療効果を得ることができます。
STIが小さな病巣を狙い撃ちするのに対して、IMRTは大きな病巣でも健常な組織や臓器を避けて放射線照射を行えるので、進行した癌や再発癌といったケースについても治療を検討することが可能です。
ロボット支援手術(ダ・ヴィンチ)は、特殊なアームと高精細カメラを搭載している手術支援ロボットを通じて、ドクターがリモート環境で患者の外科治療を行う治療法です。
複数の医療用アームを操作することで精密な外科治療を叶えられる上、高精度カメラと専用モニターによって患部がはっきりと拡大されるため、肉眼の手術よりも一層に細かく正確な作業を実行できることは見逃せません。
また、手術の創傷は内視鏡手術と同程度となっており、開腹手術と同等以上の効果を、内視鏡手術と同等以上の低侵襲性で行えることが強みです。
日本赤十字社医療センターは地域の人々の健康を支えるエリア中核病院であり、病院としての取り組みや治療の幅も多岐にわたっています。
かつて癌患者に対する緩和ケアは、それ以上の治療が困難な終末期の患者を対象に計画されていました。しかし、日本赤十字社医療センターでは早期の段階から患者の意向や家族の思いを尊重して、長期的かつ総合的な癌治療プランを検討する「がんのプランニングサポート外来」が設置されています。
現代の癌治療では手術、放射線治療、化学療法、そして免疫療法が主流となっていますが、どうしても治療の副作用などにより肌や髪といった外見への影響が生じることも少なくありません。
そこで日本赤十字社医療センターでは患者の外見的な悩みに対処できるよう、「スキンケア相談外来」などを設置して、癌治療と並行して専門のスキンケアサポートなどを行っています。
また、運動を妨げて日々の生活の質を低下させる浮腫などについても、「浮腫ケア外来」で対応していることもポイントです。
日本赤十字社医療センターは「専門的・急性期医療を提供する地域医療支援病院」として指定されており、一般の病院や診療所で日常的な治療やケアが困難とされている患者を対象として医療サービスが提供されています。
そのため、日本赤十字社医療センターでは事前にかかりつけ医や主治医から出された紹介状等が受診の条件となっていることを覚えておきましょう。
紹介状等の現病歴に関する資料を備えて、初診予約を行います。
なお、初診予約はかかりつけ医から医療連携課を通じて予約するか、患者自身がオンラインで「初診Web予約」を行ってください。
現時点でかかりつけ医や主治医のない患者に対して、日本赤十字社医療センターでは「患者支援センター かかりつけ医紹介窓口」を設置しており、患者の事情に寄り添って医療機関を紹介してくれます。
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