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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
このページでは、東京警察病院における癌治療の特徴や取り組み、在籍している医師の情報などをまとめて紹介しています。癌治療や再発予防について情報を探している方はぜひ参考にしてください。
前立腺がん治療センター長:松島常
インフォームドコンセントを重視し、丁寧でわかりやすい説明と患者さん参加型の意思決定を心がけることで、患者さんにとってベストな治療方法の提供を目指す松島医師。自身が統括する前立腺がん治療センターは、診療科の垣根を取り払い、特定の治療方針に偏らない公正な治療をモットーとしてきました。前立腺がんに対してはロボット支援手術や高度放射線治療などを駆使し、難治症例に対しても積極的な治療を行なっているドクターです。
東京警察病院は臓器、病期にかかわらず多くのがん患者さんを受け入れており、国内の癌関連学会からも研修施設として認定されています。特に泌尿器科領域では、ロボット支援手術や高度放射線治療を積極的に実施してきました。
同院では手術支援ロボット「ダヴィンチⅩ」を導入しており、前立腺限局癌に対する根治的手術を行なっています。従来の手術方法に比較して神経を温存しやすくなり、手術後の勃起機能低下の予防や尿失禁の早期回復などが期待でき、社会復帰を急ぐ患者さんにとって大きなメリットをもたらしています。
一般照射だけではなく、強度変調放射線治療や強度変調回転照射、体幹部定位放射線治療といった高度な放射線治療の機能が1台に集約された高エネルギー放射線治療装置(リニアック)を完備。従来の装置とは異なり、患者さん一人ひとりの癌の大きさや形状に細かく合わせたオーダーメイドの治療計画で、合併症を抑えることが可能です。年齢や合併症の問題で手術が困難な患者さんが放射線治療を選択するケースが多くあります。
特に前立腺がんの放射線治療は、適応や治療方法を適切に判断することで手術と同等の治療効果が望めるといわれています。
警察庁の職域医療機関として長い歴史を持つ東京警察病院は、現在は高度な医療を提供する地域の中核病院として多くの地域住民の健康を支えてきました。
東京警察病院は30の診療科に加えて専門特化された10のセンターを有し、さまざまな状態の癌に対して診断から初回治療、再発治療などワンストップの対応を行なってきました。
「前立腺がん治療センター」では前述のとおりロボット支援手術や高度放射線治療、小線源治療などが実施されています。「乳腺センター」には乳腺専門医のほか放射線専門医、病理診断医、形成外科医、認定看護師などが在籍し、緩和ケアチームも組織されるなど乳がん治療においては理想的なスタイル。乳がんの早期発見にも力を入れており、マンモグラフィで異常がみられた場合は同日の針生検や細胞診も実施可能です。
従来の抗がん剤治療は入院が基本でしたが、副作用対策の進歩や患者さんのQOLに対する配慮などを背景に、近年は通院による抗がん剤治療が非常に増えてきました。
東京警察病院では平成18年に通院化学療法センターが開設されました。抗がん剤の点滴治療室として快適な環境を整える一方、安全性を重視した無菌調剤システムや全身状態の観察体制などを充実させています。
ここでは、同院で放射線治療を受けるまでの流れを説明します。
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