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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
東京労災病院は1949年に設立されて依頼、70年以上にわたって労働者だけでなく様々な人々の病気や癌・再発癌の治療を行ってきました。このページでは、東京労災病院の再発癌治療や病院の特徴などについてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
日本医学放射線学会放射線治療専門医である小林玲医師は、2019年11月にリニューアルされた東京労災病院の放射線治療科の常勤医師として、様々な癌患者に対する放射線治療を実践しています。
診療方針はカンファレンスやキャンサーボードによって、他の診療科の専門医や主治医らと連携しながら細かく検討していることがポイントです。また、小林医師は院内の緩和ケアチームにも参加し、放射線治療の効果や治療後の経過観察などについてもしっかりと意識を巡らせている点は安心材料でしょう。
患者一人ひとりに合わせた放射線治療プランの考案を重視しており、ワイドボア治療計画専用64列CTを使った事前画像診断の結果にもとづいて、オーダーメイドの治療をプランニングしています。
東京労災病院では高精度放射線治療装置として「True Beam」を導入しています。また、さらに呼吸同期システムや、赤外線カメラとX線撮影装置による画像撮影システムなども併用しており、肺への定位放射線治療が実践されていることが重要です。
定位放射線治療は、あらかじめ画像診断によって部位やサイズを特定している癌病巣に対して、多方向から出力を抑えた放射線を照射し、ターゲッティングした癌病巣で放射線照射効果を得られるように計算されている治療法です。
それぞれの放射線は出力を抑えられているため、治療対象でない臓器や部位に対して悪影響を与えるリスクも少なくなっています。加えて、呼吸同期システムが肺の運動と連携して照射範囲の調整や誤差を修正するため、より効率的に放射線照射を実践できる点が特徴です。
東京労災病院の外科では、胃・大腸・胆嚢といった癌症例数の多い臓器はもちろん、食道や肝臓、膵臓といった腹部臓器の全般において手術(外科治療)を実践しています。
東京労災病院の外科で実施される手術は、根治性を保ちながら、患者のQOLを低下させないようなプランが追究されています。そのために鏡視下手術や肛門温存手術、自律神経温存手術といった低侵襲治療も活用されており、特に胃癌や大腸癌では肉体的ダメージを抑えやすい腹腔鏡手術が採用されていることも見逃せません。
なお、手術は化学療法や放射線治療を合わせて集学的治療の一環として提供されていることも重要です。
東京労災病院では2005年3月から「外来化学療法室」を開設しており、患者が日常生活を送りながら、通院によって抗がん剤治療を受けられる体制が構築されました。また、2013年4月には外来化学療法室がリニューアルされており、ベッド数も増量されていることは見逃せません。
外来化学療法室では専任看護士と専任薬剤師が所属しており、リクライニングチェア(マッサージ機能付き)やベッドでリラックスしながら、患者が安心して化学療法を受けられるように配慮されています。
東京労災病院では2021年3月から「遺伝性腫瘍外来」が開設されており、一定の条件を満たした人について院内でのBRCA検査が提供されています。
BRCA検査とは、BRCA1/2遺伝子の変異について検査し、癌の発生リスクや癌の原因に関して遺伝学的に追究していく検査方法です。
BRCA検査によって癌遺伝子の変異や癌リスクを検討することで、乳癌ほか癌の不安を抱える人のための治療計画や再発予防計画といったプランの構築が行われます。
なお、東京労災病院の乳腺外来では、2020年10月から乳腺専門医(常勤)による診療が行われており、悪性腫瘍だけでなく良性腫瘍から緩和医療まで、乳癌や乳腺に関する全ての疾患・治療の相談を受け付けていることも見逃せません。
東京労災病院では原則として紹介状を持っている人への医療提供が行われており、特に放射線治療は紹介状を持っている人のみ受診可能です。ただし、診療科によっては「初診時選定療養費(税込5,500円)」を加算することで、紹介状なしでも治療を受けられる可能性があります。
初診受付時間は「8:15~11:00」です。なお、かかりつけ医からの事前申込みについては地域医療連携室を通じて行うようになっており、受付時間は「平日の8:15~17:00」で、直通電話番号は「03-3742-7129(直通FAX:03-3742-7314)」となっています。
各診療科で診察を受け、診察後は3番窓口及び4番窓口で会計を済ませます。
再診も予約制となっており、次回受診日は診察時に担当医と相談して決めてください。なお、電話での予約は受け付けられていません。
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