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食道癌

食道癌について解説していきます。

食道癌の5年生存率・10年生存率

5年生存率

10年生存率

食道癌が転移しやすい箇所

食道癌は進行すると深層へ広がり、気管や大動脈などの周囲の臓器に浸潤することがあります。

また、リンパ管や血管の流れに乗って食道外にあるリンパ節や肺、肝臓への転移が見られます。

食道癌はどのような癌か

食道は消化管の一部であり、咽頭と胃を繋ぐ管状の臓器です。そこに生じた癌を食道癌といいます。

日本人の食道癌は約半分が食道の中央部に発生し、次いで下部に多い傾向があります。

食道癌は進行度によって分けられ、癌が食道の壁の粘膜内に留まる癌を「早期食道癌」、粘膜下層まで及んでいる癌を「表在食道癌」、それより深い層まで及んでいる癌を「進行食道癌」と呼びます。

食道癌の主な症状

食道癌は初期にはほとんど症状はみられません。

進行にするに連れ、胸の違和感・飲食物のつかえ感・胸や背中の痛み・咳・声のかすれ・体重減少などの症状が現れてきます。

食道癌が再発しやすい理由・しにくい理由

食道癌は最初の治療で癌細胞が完全に取り除かれた場合は再発する事はありません。

しかし目に見えない僅かな癌細胞が残っていたり、他の部位への転移があった場合には、その癌細胞が増殖して再発を起こします。

食道癌に用いられる治療法

食道癌の局所再発で癌細胞が取り除ける場合は、外科手術にて癌を切除します。同時にリンパ節を含む周辺の組織も切除し、食道を切除した後新たな食物の通る経路を再建する手術が行われることもあります。

転移がみられ外科手術が困難な場合は、癌の進行を抑える目的で放射線治療や抗がん剤治療が選択されます。

食道癌を再発させないための予防法

食道癌を再発させないための予防は喫煙と飲酒を控えることです。

喫煙と飲酒は、特に食道癌になるリスクを高めるといわれます。中でも飲酒により体内に生じるアセトアルデヒドは発癌性物質で、アセトアルデヒドの分解酵素が弱っていると食道癌発生に繋がるのです。

また熱いものを飲んだり食べたりすることを好む人も、食道への刺激を強めることから食道癌のリスクが高いといわれています。

そのため、生活習慣を改善することが第一の予防法といえるでしょう。動物性脂肪や塩分を控え野菜や果物を多く摂取する食事にしたり、適度な運動をすることも有効です。

癌が再発した場合は、癌治療専門病院へ行き、早めに適切な治療を行う事が重要です。

食道癌のステージ

ここではステージごとの食道癌の状態について解説します。

ステージ分類

食道癌のステージは、病気の進行度合いに応じて0~4までの5段階に分類されます。各ステージは、ローマ数字で表記されるのが一般的です。

0期 癌が食道の粘膜のみに留まっている状態です。「早期癌」「初期癌」とも呼ばれます。
Ⅰ期 癌が食道粘膜の下層にまで広がっているものの、その場に留まっており、付近のリンパ節への転移は見られない状態です。
Ⅱ期 癌が食道の粘膜を超え、筋肉や外膜の層に広がっている状態です。また、食道近くのリンパ節に転移がある時も、このステージに分類されることがあります。
Ⅲ期 癌が食道周辺の胸膜や横隔膜といった組織に浸潤している状態です。また、食道付近のリンパ節に転移が認められる場合も、このステージに分類されることがあります。
Ⅳ期 食道で発生した癌が、気管や大きな血管など、手術で取り除くことが不可能な周辺組織に広がっている状態です。食道から離れたリンパ節に転移している場合や、食道以外の臓器に転移が認められた場合も、このステージに分類されます。

食道癌のステージ

食道癌の治療方法は、進行の程度や全身状態を考慮して決定します。その進行の分類は病期(ステージ)で示され、ローマ数字を用いるのが一般的です。食道癌の場合は0期~Ⅳ期の5段階に分けられます。

ステージの分類方法

食道癌のステージは、以下のとおり3つの因子によって分類されます。

(以下引用)

病期は、がんが食道壁のどの深さまで広がっているかを示すT因子、リンパ節転移の程度を示すN因子、別の臓器への転移の有無を示すM因子の組み合わせにより決まります。

引用元:国立がん研究センター がん情報サービス 食道がん 治療(https://ganjoho.jp/public/cancer/esophagus/treatment.html)

(以上)

たとえば、癌が食道の筋肉や外側の壁にまで広がっていても、リンパ節や他の臓器への転移がなければステージⅡに分類されます。逆に、癌が食道の浅い部分にとどまっていたとしても、他の臓器に転移があればステージⅣとされます。

ステージ分類

それでは、上記を踏まえて食道癌のステージ分類を見てみましょう。

0期 癌が食道の粘膜にとどまっている状態です。いわゆる早期癌、初期癌と呼ばれているのがこの病期です。
Ⅰ期 癌が食道の粘膜下層にとどまっており、周辺リンパ節への転移がみられない状態です。
Ⅱ期 癌が食道の粘膜を越えて、筋肉や外側の層に広がっている状態です。周辺リンパ節への転移がみられる場合もⅡ期に分類されます。
Ⅲ期 癌が胸膜や横隔膜など、周辺組織に浸潤している状態です。周辺リンパ節への転移がみられる場合もⅢ期に分類されます。
Ⅳ期 癌が手術で取り除くことができない気管や大血管などの周辺組織に広がっている状態です。食道から離れたリンパ節や臓器に転移がみられる場合もⅣ期に分類されます。

ステージごとの治療方針

ステージ0~Ⅰ期

画像検査や内視鏡検査などを受け、食道癌がどの深さまで広がっているかを見極めることが治療の大前提です。

ステージ0~Ⅰ期の比較的早い段階であれば、手術で治療するのが基本ですが、癌が小さく浸潤も浅ければ内視鏡治療による癌の切除が検討されます。しかし、癌の範囲が広いと内視鏡治療の後で食道が狭窄する可能性があるため、手術や放射線治療を選択することが多いでしょう。全身状態によっては化学療法を併用する場合もあります。

また、Ⅰ期の場合は化学療法と放射線治療を併用する化学放射線療法が最初から選択される場合も。化学放射線療法は、手術と同等の治療効果を得られるという報告もあるようです。

ステージⅡ~Ⅲ期

ステージⅠ期と同様、手術が治療の第一選択肢となります。その場合、先に化学療法を行なって癌を縮小させてから手術を行なうのが標準治療とされます。リンパ節転移が疑われる場合は、状況に応じてリンパ節郭清も同時に行なわれます。

また、食道は範囲が広いため、癌が発生した部位によって周辺臓器との位置関係も異なり、それに伴い手術の方法も大きく変わる特徴があります。手術が困難な場合は化学療法や放射線治療、または2つを併用する化学放射線療法が行なわれます。

ステージⅣ期

ステージⅣ期の場合は癌が周辺の期間や大血管に広がっていたり、遠隔転移を起こしたりしているため手術が困難なケースがほとんどです。したがって、薬物療法や放射線治療が治療の中心に。全身状態が芳しくない場合は、生活の質を保つための緩和医療を選択することになります。