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掲載している治療法は保険適用外の自由診療も含まれます。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
地域医療支援病院の指定も受けている「荏原病院」。がん化学療法・放射線療法などの治療を積極的に行っており、緩和ケア内科という緩和ケアを専門的に行う診療科も設置しています。このページでは荏原病院のがん治療の内容や特徴、医師の情報などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1987年に東京慈恵会医科大学を卒業し、1999年より東京都立府中病院の内科医長、2008年より東京都立府中病院の内科部長などに歴任した経験を持つ医師です。2021年には東京都立多摩総合医療センターの副院長、2022年には公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院の院長を務め、現在に至ります。包括的がん医療である緩和教育や在宅ホスピスを専門領域として、がん治療に対しても積極的に取り組まれているでしょう。
病院としては「医療で地域を支える」ことをテーマに掲げ、地域医療支援病院としての一角を担う存在として救急医療・高気圧酸素治療・総合脳卒中センター・認知症疾患医療センター・緩和ケア・感染症内科などの診療に対応しています。
荏原病院では化学療法・放射線療法など様々ながん治療を提供しています。また呼吸器内科や乳腺外来などの診療科においても、より専門的な診療が行える体制を整えているのも特徴的です。医師だけでなく、看護師、薬剤師など専門知識を持ったスタッフがチームを組みながら、適切なアプローチが行えるようにサポートしてくれるでしょう。
レジメンとは抗がん剤・輸液・支持療法薬などの薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で表した計画書のことです。荏原病院では「がん化学療法レジメン」を作成した治療を行っています。医師や看護師、薬剤師など多種多様な専門職種が集まり、「がん化学療法委員会」で審議を行い、承認を実施。胃がん・食道がん・大腸がん・すい臓がんなど様々ながんに対するレジメンを作成し、公式サイトでも公開されています。ただ投与量や投与スケジュールは、患者の状態によって異なるためレジメンから変更されることもあるでしょう。
荏原病院では化学療法だけでなく、放射線治療にも注力しており、平成18年の稼働より1300名以上の患者に対して治療を行っています。大学病院から放射線治療の専門医師を招き、高度な放射線治療が行える体制を完備。照射・診察は完全予約制になっているため、待ち時間もほとんどないので忙しい方でも治療が受けやすいでしょう。
導入している放射線治療装置としては東芝社製の「Primus High Energy」を設置。この装置はX線6MV.10MV、電子線は6種類のエネルギーを活用できる装置です。1cmMLCによって、自由に照射野をコントロールでき、高精度な治療ができるでしょう。また放射線の出力を安定させるために装置の精度管理を週1回実施するなど、厳密に管理する体制が整っています。
がん治療を行う上で、身体的・精神的にもストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。緩和ケアとは治療している際に起こる身体的・精神的な苦痛を和らげ、患者や家族にとって自分らしい生活を過ごしてもらうようサポートするための医療です。荏原病院では「緩和ケア内科」を設置し、専門的なサポートを多職種チームで実施しています。また完全予約制になっているので、患者・地域サポートセンターまで問い合わせを行い「緩和ケア」を希望する旨を伝えてください。専門の緩和ケアを行う担当者が経過・生活の様子・体調などをヒアリングし、その内容を踏まえて初診を予約するという流れです。
荏原病院では呼吸器内科や乳腺外来などで、個々の症状に合った専門的な治療が行える体制を整えています。たとえば肺がんであれば診断・治療に関して、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線治療科のがん治療に精通している専門医による合同のキャンサーボードを開催。病気や症状に合わせた適切な治療を選択し、外科的手術・化学療法・放射線治療などの治療を行っていきます。
原則として紹介予約制になっているため、かかりつけ医などの紹介状を持参する必要があります。もし紹介状がない場合には「選定療養費」を負担しなければならないため注意しましょう。再診の場合は予約専用電話に連絡し、予約時間に受診するという流れです。その際、保険証や診察券などを持参しましょう。
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