公開日: |更新日:
複数の場所に再発・転移した癌の治療方針は、癌の種類、病巣の位置や数、進行速度、これまでに受けた治療、全身状態などによって異なります。掲載している情報だけで自己判断せず、必ず主治医や各分野の専門医へ確認・相談したうえで治療を検討してください。
また、掲載している治療法には、保険適用外の自由診療が含まれる場合があります。自由診療は原則として全額自己負担となり、費用、治療回数、治療期間、副作用、治療に伴うリスクは治療法や医療機関によって異なります。
癌が複数の臓器や部位へ再発・転移したと告げられ、「もう治療できないのではないか」「薬物療法以外の方法はないのか」と不安を感じている方もいるでしょう。
複数の病巣がある場合は、抗がん剤など、全身へ作用する薬物療法が治療の中心になることが多くあります。
一方で、多発転移だからといって、放射線治療や外科手術などの局所治療が一切行われないわけではありません。
強い痛みや出血を起こしている病巣、神経や臓器を圧迫している病巣、ほかの病巣より早く進行している病巣などに対して、放射線治療や手術を組み合わせる場合があります。
大切なのは、病巣の数だけで治療方法を考えないことです。癌の種類や転移した部位、病巣の広がり、現在の症状、薬物療法への反応、全身状態などを確認し、全身治療と局所治療の役割を整理します。
このページでは、複数の場所に再発・転移した癌に対して検討される治療、治療する病巣の優先順位、主治医へ確認したいことについて解説します。
癌の再発・転移には、元の癌があった場所の周辺に現れるものと、血液やリンパ液の流れに乗って離れた臓器や骨などに現れるものがあります。
複数の場所に再発・転移した状態には、一つの臓器の中に複数の病巣がある場合と、複数の臓器に病巣が広がっている場合があります。
医師からは、「多発転移」「多臓器転移」「複数病巣」などと説明されることがあります。
治療方針を考える際は、病巣の個数だけでなく、どこに分布しているか、どの病巣が進行しているか、身体へどのような影響を与えているかを確認することが重要です。
肺、肝臓、骨、脳など、一つの臓器の中に複数の転移病巣がある場合があります。
病巣が一つの臓器に限られていても、数や広がりによっては、すべてを手術や放射線治療で治療することが難しい場合があります。
そのため、薬物療法などの全身治療を中心に進めながら、特に症状が強い病巣や、臓器機能への影響が大きい病巣に局所治療を行うことがあります。
同じ臓器にある病巣でも、すべてが同じ速さで進行するとは限りません。一部の病巣だけが大きくなっている場合には、その病巣を優先して治療することもあります。
肺と骨、肝臓とリンパ節、脳と肺など、複数の臓器に癌が再発・転移している場合があります。
この場合、特定の場所だけを手術や放射線治療で治療しても、ほかの病巣が体内に残ります。
そのため、全身へ作用する抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法が中心となることがあります。
ただし、病巣がある臓器の機能や症状によっては、局所治療を急いだ方がよい場合もあります。
例えば、脳転移による神経症状、骨転移による骨折の危険、気道を狭めている病巣などがある場合は、全身治療と並行して個別の対応が検討されます。
再発・転移した病巣が、限られた数や範囲にとどまっている状態を「オリゴ再発」と呼ぶことがあります。
オリゴ再発では、薬物療法だけでなく、病巣を手術で切除したり、放射線を集中的に照射したりする局所治療が積極的に検討される場合があります。
一方、多発転移では、全身治療を中心にしながら、治療する病巣に優先順位をつける考え方が一般的です。
ただし、何個までをオリゴ再発とするかは、癌の種類や病巣の位置、進行状況などによって異なります。
病巣数だけを見て、自分が局所治療の対象になるかを自己判断することはできません。
複数の場所に癌がある場合は、身体全体に広がっている可能性を考え、全身へ作用する薬物療法が中心となることがあります。
使用する薬は、癌の種類、遺伝子やたんぱく質の特徴、これまでに受けた治療、臓器機能、全身状態などをもとに選ばれます。
治療中は、画像検査、血液検査、症状などから治療効果と副作用を確認し、薬の継続、変更、休薬などが判断されます。
抗がん剤は、癌細胞の増殖や分裂を抑える薬を、点滴や内服によって投与する治療です。
薬が血液を通じて全身へ運ばれるため、複数の場所に再発・転移している癌に対して用いられることがあります。
一種類の薬を使用する場合もあれば、複数の抗がん剤を組み合わせる場合もあります。
治療効果だけでなく、血球の減少、吐き気、しびれ、倦怠感などの副作用や、肝臓・腎臓などの臓器機能を確認しながら治療を進めます。
分子標的薬は、癌細胞の増殖や生存に関係する特定の分子を狙って作用する薬です。
使用できる薬は、癌の種類や、癌細胞が持つ遺伝子変異・たんぱく質の特徴などによって異なります。
治療前に遺伝子検査やバイオマーカー検査を行い、その結果を薬剤選択の参考にする場合があります。
ただし、対象となる遺伝子変異などが確認されても、患者さんの状態や過去の治療によっては使用できないことがあります。
免疫チェックポイント阻害薬は、癌によって抑えられている免疫の働きを利用し、癌細胞への攻撃を促すことを目指す治療です。
癌の種類や病状、バイオマーカーなどによって、治療の対象になるかが判断されます。
一般的な抗がん剤とは効果の現れ方が異なる場合があり、すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。
また、免疫が正常な臓器を攻撃することで、肺、腸、肝臓、甲状腺などに副作用が起こることがあります。
乳癌や前立腺癌など、ホルモンの影響を受けて増殖する癌では、ホルモン療法が用いられることがあります。
ホルモンを作る働きや、ホルモンが癌細胞へ作用する仕組みを抑えることで、癌の進行を抑えることを目指します。
内服薬や注射などによって治療し、長期間にわたって病勢を抑える目的で行われる場合があります。
治療方法や考えられる副作用は、癌の種類や使用する薬によって異なります。
多発転移では全身治療が中心になることが多いものの、特定の病巣に対して、放射線治療や手術などの局所治療を行う場合があります。
局所治療を行う際は、すべての病巣を治療するのではなく、症状や身体機能への影響、進行状況などから治療する病巣を選びます。
また、局所治療だけで身体全体の癌を治療できるとは限りません。薬物療法などの全身治療との役割を分けて考える必要があります。
放射線治療は、癌がある場所へ放射線を照射し、癌細胞の増殖を抑えたり、病巣を小さくしたりする局所治療です。
多発転移では、次のような病巣に放射線治療が検討されることがあります。
多発転移がある場合でも、一部の病巣へ放射線を照射することはありますが、すべての病巣を同時に治療することが適切とは限りません。
複数の病巣へ照射する場合は、周辺の正常組織へかかる放射線量、治療回数、通院による負担なども確認します。
薬物療法と放射線治療を組み合わせる場合は、薬の種類によって副作用が強くなる可能性があるため、治療の順番や休薬期間を調整します。
複数の場所に癌がある場合は、すべての病巣を手術で取り除くことが難しいため、外科手術が治療の中心にならないことがあります。
一方で、症状を改善するためや、重大な合併症を防ぐために、一部の病巣を手術する場合があります。
例えば、癌による腸閉塞や出血、骨折、脊椎の不安定性などがある場合です。
また、ほかの病巣が薬物療法で安定しており、一部の病巣だけが進行している場合に、その病巣を切除することが検討されることもあります。
手術によって病巣を切除できるかだけでなく、手術することで患者さん全体にどのような利益があるか、身体への負担がどの程度かを確認します。
血管内治療・IVRは、画像を確認しながら、カテーテルや針などを用いて身体の内側から行う治療です。
癌へ栄養を送る血管に薬剤を届けたり、血管を塞いで癌への血流を減らしたり、癌による出血を止めたりする目的で行われることがあります。
肝臓など特定の臓器にある病巣や、出血している病巣に対して検討される場合があります。
ただし、癌の種類、病巣の位置、血管の状態、全身状態などによって適応は異なり、すべての多発転移に行える治療ではありません。
骨転移によって骨が弱くなっている場合は、骨折を防ぐことや、歩行・日常生活の機能を保つことを目的として、整形外科的な手術や処置が検討されることがあります。
脊椎への転移によって背骨が不安定になっている場合には、金属などを使って固定する手術を行う場合があります。
放射線治療によって病巣の進行を抑えつつ、手術によって骨や脊椎を支えるなど、複数の治療を組み合わせることもあります。
整形外科、放射線治療科、腫瘍内科などが連携して治療方針を検討します。
複数の場所に癌がある場合、すべての病巣を同じように治療するとは限りません。
生命や身体機能への影響、症状、進行速度などから、治療する病巣に優先順位をつけます。
強い痛み、出血、息苦しさなど、現在の生活へ大きな影響を与えている病巣は、優先して治療されることがあります。
例えば、癌によって食道や腸管が狭くなり食事を取れない場合、尿路が圧迫され尿が出にくい場合などです。
症状を和らげることで、日常生活を送りやすくするだけでなく、薬物療法などの治療を続けやすくなる場合もあります。
現在は強い症状がなくても、今後重大な機能障害を起こす可能性が高い病巣は、早めに治療されることがあります。
例えば、次のような状態です。
症状が現れる前に治療した方が、身体機能を保ちやすい場合があります。
薬物療法によって多くの病巣が抑えられているにもかかわらず、一部の病巣だけが大きくなる場合があります。
このような場合には、進行している病巣へ放射線治療や手術などの局所治療を追加し、現在の薬物療法を継続することが検討される場合があります。
ただし、局所治療を行うことが今後の治療にどの程度の利益をもたらすか、正常組織への影響や身体への負担を含めて判断します。
肝臓、肺、腎臓など、生命を維持するために重要な臓器に癌が広がっている場合は、臓器の機能への影響を確認します。
病巣の数だけでなく、臓器のどの程度が癌に置き換わっているか、残っている正常な部分がどの程度機能しているかが重要です。
一方で、局所治療そのものが臓器へ負担を与える可能性もあります。
全身治療と局所治療のどちらを優先するか、両方を組み合わせるかを検討します。
症状や進行状況だけでなく、局所治療によって効果を期待しやすいかも、治療する病巣を選ぶ基準になります。
病巣の位置や大きさ、手術や放射線治療で狙える範囲か、周辺の正常組織へ大きな影響を与えずに治療できるかを確認します。
局所治療によって症状や身体機能、今後の治療継続に利益があると考えられる病巣が、優先されることがあります。
同じ数の病巣があっても、癌の種類や性質によって治療方針は異なります。
癌の増殖速度、薬剤への反応、ホルモンや遺伝子の特徴などを確認し、治療方法を選びます。
これまでの治療で癌がどのように反応したかも、次の治療を考えるための重要な情報です。
脳、骨、肺、肝臓、リンパ節など、転移している部位によって身体への影響や緊急性は異なります。
神経や呼吸、食事、歩行などに関わる病巣は、早めの対応が必要になる場合があります。
局所治療を安全に行える位置かどうかも確認します。
病巣が一つの臓器内に複数あるのか、複数の臓器に広がっているのかを確認します。
また、限られた範囲に集中しているのか、身体の広い範囲に分布しているのかも重要です。
病巣の個数だけで治療方針を決めず、身体全体への広がりを確認します。
過去のCTやMRIなどの画像と比較し、病巣がどの程度の速さで大きくなっているかを確認します。
すべての病巣が同じように進行するとは限らず、一部だけが急速に大きくなることもあります。
進行速度によって、治療を急ぐ必要性や、全身治療・局所治療の優先順位が変わる場合があります。
これまでに受けた手術、使用した薬剤、放射線治療の部位や線量などを確認します。
前の治療によって得られた効果がどの程度続いたか、どのような副作用があったかも重要です。
過去の治療歴によって、次に使用できる薬や、追加できる局所治療が制限されることがあります。
痛み、息苦しさ、出血、しびれ、麻痺、食事や排泄への影響など、現在起きている症状を確認します。
癌の進行を抑える治療よりも、まず症状を和らげる治療を優先する場合があります。
症状がいつから始まり、どの程度悪化しているかを主治医へ伝えましょう。
治療に耐えられるかを判断するため、日常生活をどの程度送れているか、食事を取れているか、体力がどの程度あるかを確認します。
また、肝臓、腎臓、心臓、肺などの機能も、薬剤選択や治療の負担に影響します。
年齢だけで治療の可否を判断するのではなく、全身状態を総合的に確認します。
治療方針を考える際は、癌の状態だけでなく、患者さん本人が何を大切にしたいかも重要です。
本人の価値観や生活状況を医療者と共有し、治療によって期待できる利益と負担を比較します。
多発転移では、薬物療法を中心に、身体全体の癌の進行を抑えることを目的として治療する場合があります。
治療効果は、画像検査、血液検査、症状の変化などから確認します。
薬の効果が低下した場合は、別の薬へ変更したり、組み合わせを変えたりすることが検討されます。
痛み、出血、息苦しさなど、癌によって生じている症状を和らげることも重要な治療目的です。
鎮痛薬などの薬に加えて、放射線治療や手術、血管内治療などを組み合わせることがあります。
癌そのものへの治療と並行して、緩和ケアを利用することもできます。
多発転移に対する治療では、癌を小さくすることだけでなく、日常生活に必要な身体機能を守ることが目標になる場合があります。
例えば、麻痺や骨折を防ぐ、呼吸や食事を維持する、腎機能や排尿機能を保つといった目的です。
症状が起こる前に治療することで、機能を保てる可能性がある場合もあります。
治療によって期待できる効果だけでなく、副作用、入院期間、通院回数なども確認します。
症状を抑えて自宅で過ごす、家族との時間を大切にする、仕事を続けるなど、本人が希望する生活を治療方針へ反映することが重要です。
多発転移があることだけを理由に、放射線治療が一律に受けられなくなるわけではありません。
一方で、複数の病巣すべてへ放射線を照射することが、患者さんにとって最適とは限りません。
多発転移では、薬物療法によって身体全体を治療しながら、特に問題となる病巣へ放射線治療を行うことがあります。
放射線治療の対象として検討されることがあるのは、次のような病巣です。
複数の病巣へ照射する場合は、病巣の位置、周辺の正常組織、過去の放射線治療歴、全身状態などを確認します。
高精度放射線治療であっても、すべての多発転移を治療できるわけではありません。
複数の病巣がある場合は、すべての病巣を手術で取り除くことが難しいため、手術が治療の中心にならないことがあります。
ただし、一部の病巣を手術することで、症状の改善、緊急事態への対応、身体機能の維持などが期待できる場合があります。
手術が検討されることがある主なケースには、次のようなものがあります。
癌を技術的に切除できるかどうかと、手術を行うことが患者さんにとって適切かどうかは、別の判断です。
ほかの病巣の進行、全身状態、手術後の回復、薬物療法を中断する期間などを含めて判断します。
緩和ケアは、積極的な癌治療を終了した後だけに受けるものではありません。
薬物療法や放射線治療などと並行して、診断時や治療中の早い段階から受けることができます。
多発転移では、痛み、息苦しさ、吐き気、食欲低下、倦怠感、不眠、不安など、複数の症状が現れる場合があります。
緩和ケアでは、このような身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活を送りやすくするための支援を行います。
症状を整えることで、薬物療法などの治療を続けやすくなる場合もあります。
また、患者さん本人だけでなく、家族も介護や不安について相談できます。
複数の場所に再発・転移していると説明された場合は、癌の広がりや治療目的について具体的に確認しましょう。
複数の場所に癌がある場合、病巣の位置によっては、早急な対応が必要な症状が現れることがあります。
次のような症状がある場合は、セカンドオピニオンの予約を待たず、現在の主治医や医療機関へ速やかに連絡してください。
夜間や休日の連絡先についても、あらかじめ主治医や医療機関へ確認しておきましょう。
セカンドオピニオンでは、現在の主治医とは別の医師に、診断や治療方針について意見を求めます。
多発転移の場合には、次のような内容を確認できます。
ただし、セカンドオピニオンを受ければ、すべての病巣を治療できるようになるわけではありません。
別の医師からも、薬物療法を中心とする現在の治療方針が適切だと説明される場合があります。
その場合も、現在の治療方針を理解し、納得して治療を選ぶための情報になります。
相談先によって必要な資料は異なります。予約前に医療機関の公式サイトや相談窓口で確認してください。
複数の場所に再発・転移している場合は、薬物療法などの全身治療を中心に、症状や病巣の状態に応じて放射線治療や手術などを組み合わせることがあります。
現在の治療方針に加えて、特定の病巣への放射線治療や手術の可能性について別の専門的な意見も確認したい場合は、再発癌についてセカンドオピニオンを受けられる医療機関へ相談する方法があります。当サイトでは、切開が難しい場合に放射線治療を相談できる医療機関と、切除可能な場合に手術を相談できる医療機関を並列で紹介しています。
※複数の病巣すべてを治療できることを保証するものではありません。治療の適応は、癌の種類、病巣の位置・数、治療歴、全身状態などをもとに各医療機関が個別に判断します。
多発転移した場合でも、抗がん剤などの薬物療法や、症状を和らげる治療を受けられることがあります。
根治を目指すことが難しい場合は、癌の進行を抑えること、痛みなどの症状を和らげること、生活の質を維持することを目的に治療します。
また、症状や身体機能への影響が大きい病巣に対して、放射線治療や手術などの局所治療を追加する場合もあります。
主治医へ、今回の治療が何を目的としているのかを確認しましょう。
複数の病巣へ放射線を照射することが技術的に可能な場合でも、すべてを治療することが患者さんにとって適切とは限りません。
周辺の正常組織への影響、治療期間、通院の負担、全身状態などを考慮する必要があります。
多発転移では、痛みや出血、重大な機能障害の原因となる病巣を優先して照射することがあります。
抗がん剤などの全身治療との役割分担を含めて判断します。
多発転移がある場合でも、一部の病巣へ手術を行うことがあります。
ただし、すべての病巣を切除できるかではなく、一部の病巣を手術することによって、症状や身体機能、今後の治療にどのような利益があるかを確認します。
腸閉塞、出血、骨折などへの緊急対応や、症状を改善する目的で手術を行う場合もあります。
全身状態や、ほかの病巣の進行状況を踏まえて判断されます。
薬物療法によって多くの病巣が抑えられているにもかかわらず、一部の病巣だけが進行している場合には、その病巣へ局所治療が検討されることがあります。
局所治療には、放射線治療や外科手術などがあります。
進行している病巣を局所治療することで、現在の薬物療法を継続できる場合もあります。
ただし、局所治療が適切かどうかは、病巣の位置や数、周辺臓器、全身状態などから個別に判断されます。
多発転移がある場合でも、セカンドオピニオンを受けることができます。
現在の薬物療法、局所治療の可能性、治験、緩和ケアなどについて、別の医師から意見を聞くことができます。
ただし、セカンドオピニオンを受ければ、必ず新しい治療法が見つかるわけではありません。
治療を急ぐ必要がある場合は、セカンドオピニオンに使える時間を主治医へ確認してください。
複数の場所に癌が再発・転移した場合は、抗がん剤などの全身治療が中心となることが多くあります。
一方で、多発転移だからといって、放射線治療や外科手術などの局所治療が一切行えないわけではありません。
痛みや出血、神経・臓器への圧迫などの原因となる病巣や、ほかの病巣より早く進行している病巣に対して、局所治療が検討される場合があります。
ただし、すべての病巣を治療することが、患者さんにとって最適とは限りません。
癌の種類、病巣の位置や数、進行速度、症状、これまでの治療、全身状態、本人の希望などから、治療する病巣の優先順位を決めます。
治療方針について説明を受ける際は、今回の治療が癌の進行を抑えるためなのか、症状を和らげるためなのか、身体機能や生活の質を維持するためなのかを確認しましょう。
緩和ケアは、薬物療法や放射線治療と並行して受けることができます。現在の治療方針に迷っている場合は、主治医と相談したうえで、セカンドオピニオンを検討してください。
※掲載している情報は、特定の治療法や医療機関の受診を推奨するものではありません。治療の適応、期待できる効果、副作用、費用、受診条件などについては、主治医または各医療機関へ直接ご確認ください。